Всем привет! みなさんこんにちは。Ecomのユリヤです。今日は「ロシア文学の芥川龍之介」こと(私が勝手に名づけました!笑)、ゴーゴリを紹介しようと思います。
海外で最も愛されているロシア作家がドストエフスキーとトルストイなら、ロシア国内でその座にいるのはレールモントフとゴーゴリです。(チェーホフは国内と海外の両方でとても愛されています。)
そのためか、やはり私の周りもこの二人のファンがとても多いです。その理由としてはドストエフスキーのような長文とは違い、短くて読みやすく、かつ辛口で面白おかしく書かれている文章があげられます。
ウクライナ生まれのゴーゴリは後にロシアへ移り住み、その作家活動はほとんどロシアで行われました。どの作品も、当時の社会の取るに足らない規則をよく映し出しています。代表作は『検察官』『外套』『死せる魂』などで、和訳も素晴らしいですよ。
ちなみに、ロシア人はゴーゴリの小説の登場人物を会話の中で言い回しとして使うことがよくあります。例えば会社のトップが明日来るという時には、「明日は検察官がくる!」などと冗談を言ったりします。だから彼の作品を読んだことがない人でも、そういうキャラクターがいることは必ず知っています。
さて、実は、このブログを書くのにはなかなか勇気がいりました。ロシア文学について書くならゴーゴリを紹介するのは当然、と思うかもしれません。しかし、意外とそうでもないのです。
というのも、先ほど書いたようにゴーゴリはウクライナの出身です。だから、彼の紹介で「ロシア文学」と表すのには少し問題があるのです。
現在のウクライナとロシアの関係はニュースなどでご存知だと思います。私は政治に詳しくないためそれについて細かく説明できませんが、とにかく国同士の関係が非常に乱れています。それをキッカケに「ウクライナ生まれのゴーゴリは、ロシア文学者ではなくウクライナ文学者だ!」という人と、「いやいや、当時ウクライナは国として存在していなかったから、彼はあくまでもロシア文学者だ!」という人の間で議論が巻き起こっているのです。
個人的にはどちらの言い分もわかりますし、「両方」じゃないかな…と思うのですが…。
ただ、私は文学研究者ではないので強い主張はいたしません。そもそも偉大な作品をどこかの国へカテゴライズすること自体がナンセンスなのでしょう。
さて、ゴーゴリの作品へ話を戻しましょう。彼の小説はどれも評価が高いですが、個人的に一番おすすめなのは『鼻』です。なぜかというと、当時のロシアに限らず、階級・格差社会で起こる意味のない問題やそのくだらなさを巧みに表現しているからです。とても短いお話なので、ロシア文学入門にはピッタリですよ。
One thought on “「ロシアの芥川」ゴーゴリをめぐるウクライナとの微妙な関係”
You’ve got to be kidding me-it’s so trnarpasently clear now!