ドイツの名文、諺『子供のハンスが覚えないことは…』

Julia Ecom(イーコム)Guten Tag! Wie geht es Ihnen? Ecomのユリアです

皆さん、子供の頃よく親に「ちゃんと勉強しなさい」と言われたことがありますよね?

私はそう言われたとき、いつも「間に合えばいつでもいいのに」と思っていました。(笑)

けれども、今、大人になって、どうして小さい頃にもっと頑張らなかったのだろうと悔やんでます。

このような気持ちに関するフレーズを紹介したいと思います!

第4回

Was Hänschen nicht lernt, lernt Hans nimmermehr
(ヘンスチェンが習っていないことは、ハンスも習わない)
(=子供のハンスが覚えないことは、大人のハンスは覚えられない)

意味

「Hans」は、日本の「太郎」のような、ドイツ人の一般的な男性の名前です。

ドイツ語では、日本の「様」「さん」のような敬称はありますが、「ちゃん」「くん」などはありません。

ですが、言葉や名前を小さく、かわいくさせるために「~chen」「~lein」の語尾を使うことがあります。

「~chen」は(Jul+ chen,=Julchen)子音で終わる名前やものに付けられて、「~lein」(Julia+lein= Julialein)は母音の語尾に使われています。

こちらの語尾はよく子供の名前につけて、かわいらしい感じを表現できます。

なので、「Hänschen」は子供の時の「Hans」のことを言っています。

つまり、このフレーズは子供の時に覚えていないことは大人になっても覚えられない、という意味になります。

当然、子供の時の方が言葉や物事を覚えやすいですが、こちらのフレーズは知識だけではなく、特にスキルをはじめ、マナーや習慣を表しています。

分かりやすい例だと、子供の時、玉ねぎ、キノコ、ピーマンなど好き嫌いが多い人ってたくさんいますよね。

ですが、親が頑張って、それらを一つずつ美味しく料理すると、子供たちは元のいやな食べ物を食べられるようになるそうです。

けれども、美味しい食べ方を教えないと、その子供は大人になっても、食事の好き嫌いにうるさくなる場合が多いと考えられています。

つまり、食事だけでなく、大人になると、自分の習慣などは変えにくいと分かっているので、子供のために、小さい頃からできる限りたくさんの経験をさせた方がいいということですね。

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

2 thoughts on “ドイツの名文、諺『子供のハンスが覚えないことは…』”