Ecom のユリヤです。時が立つのは早いものですね。
あっという間に5月も中旬となりました。
この時期は日本で一番遅い桜を観に、北海道を訪れる観光客が多かったなあと思い出しながら、地元ペルメのお気に入りのピロシキ屋さんで一息しております。
写真は、ロシアの水餃子はペルメニ。
日本は桜や紅葉、温泉や名物菓子と国内旅行をしたくなるものたちであふれているからか、国内旅行もとても人気がありますよね?
ロシアはソ連解放後、今まで海外に行くことができなかった多くの人たちが一気に海外へと動き出しました。
90年代の旅行ブームから20年たっても、国内はモスクワやサンクトペテルブルグくらいで、あとはすべて海外が中心でした。
ところが最近、ルーブル安の影響でロシアはまさに国内旅行が復活してきています。
もちろん今までも、海外に行くのが不安なお年寄り、貧しい人たちや貧乏学生などは国内を旅行していました。
今は何が違うのかと言えば、今まではバカンスと言えば海外旅行しか考えもしないような管理者層、つまりある程度裕福な人たちが国内に目を向けた点です。
せっかく世界で一番大きい国に住んでいることだし、我が母国でも旅行しようではないか!
ということになってくるわけです。
しかもロシアの二つの首都(モスクワ、サンクトペテルブルク)だけではなく、自然好きなロシア人は極東のシベリアやウラルも多く訪れます。


ちなみに最も人気な観光スポットは、
クリミア半島、
ソチ(オリンピックのあった黒海近くの保養地)、
アナパ(黒海の近く)
など、やはり海がある町です。
その次は、異文化的な雰囲気がある
カザン(タタルスタンの首都)や、
黄金の輪と言って、モスクワを囲む昔からある伝統の町(ヴラジーミルやスーズダリなど)、
そして大自然が楽しめるシベリアや、川の旅が人気のウラルなど
間違いなく飽きることはありません!!
私の周りのロシア人に言わせると、最近のルーブル安は良くない影響が多く、輸入価格上昇で不景気。
でも、逆に海外に行かないことで、国内観光業界が伸びたのは大きなプラスだし、それが、自分たちが母国ロシアをもっと理解することになって、よいことだと、声をそろえて言います。
前向きですよね。
日本からの皆様も、ぜひ、今の歴史的ルーブル安を利用して、モスクワとサンクトだけではなく、周りの街、南部黒海沿岸都市や、極東シベリア地域も行ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに、シベリアエリアはそんなに英語が通じないので、やはりロシア語が必要になるかもです。