ドイツのことわざ:ライオンの割合をもらう

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Ecomのユリアです。Guten Tag! Wie geht es Ihnen?
今日は、動物の世界から来たドイツ語の慣用句を紹介しようと思います。

 

 

第25回
“Den Löwenanteil bekommen”
(ライオンの割合をもらう)

 

ドイツのことわざ:ライオンの割合をもらう Den Löwenanteil bekommen

 

「Der Löwe」はライオン、「der Anteil」は「分」や「割合」、「 bekommen」はもらうという意味の言葉です。なので、こちらは「ライオンの割合をもらう」ことになります。一体、どういう意味しょう?実は、このフレーズはイソップ童話に由来しています。
皆さんご存知のようにライオンはとても力持ちで、他の動物と比べると自分の欲しいものが手に入りやすいです。そのため、ライオンがもらうえるものは他の動物より多いでしょう。
そのため「ライオンの割合」とは皆で何かをシェアする時に、大目にもらうことを意味します。
イソップ童話の中では、ライオンがロバとキツネと一緒に狩りをしに行きます。ライオンはロバに、獲物の分け方を任せました。ロバは獲物を、きちんと同じぐらいの大きさで3つに分けました。ですが、ライオンはそれに怒ってロバを食いちぎってしまいました。

ロバが殺されたので、次はキツネが分け前を配ります。キツネはロバの出来事をみたので、獲物をほとんど全て、ライオンに渡しました。ライオンはそれに感動して「誰からこのような賢さを学んだ?」と尋ねます。それに対して、キツネは「ロバから」と答えました。

この話から「der Löwenanteil」は、ある物事を分ける時に、自分が得をするようにもらうことを意味するようになりました。「ライオンの割合」は、冗談あるいは喧嘩の時によく使われています。

 

☆使用例☆
兄:「Lass uns die Süßigkeiten von der Oma teilen!」
(おばあちゃんからもらったお菓子を分けよう。)

弟:「Oh ja! Aber warum nimmst du dir so viel?」
(いいね!え、何で君はそんなに取るの?)

兄:「Der große Bruder bekommt halt den Löwenanteil」
(兄貴はライオンの割合をもらうからさ!)

 

上の会話は兄弟の例ですが、私と弟も同じような会話をよくしています(笑)
軽い冗談としても使えるので、みんなで分けるものを取りすぎちゃう人がいたら、ぜひこのフレーズを言ってみてくださいね。

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