ドイツ語の慣用句。Wie am Spieß schreien (焼き串に串刺されたように泣き叫ぶ)

Guten Tag! Wie geht es Ihnen? イーコムのユリアです。今日はドイツ語の面白い慣用句を紹介したいと思います。今回は「Wie am Spieß schreien」です。

直訳:焼き串に串刺されたように泣き叫ぶ
意味:うるさく声を出す、痛そうに泣き叫ぶ

「der Spieß」は「焼き串」で、「an dem」は「つけてある」で、「wie」は「ように」、「schreien」は「泣き叫ぶ」になります。

結果、「焼き串に串刺されたように泣き叫ぶ」として翻訳ができます。

こちらの慣用句はとても想像しやすいものだと思います。
ドイツでは昔、ハンティングをしに行って、焼き串に、生け捕った動物の足を紐で括り付けて、かがり火にあてて焼きました。その動物はまだ生きた状態で焼かれたので、火の痛みが痛すぎて、大きく泣き叫びました・・・。
あまり想像したくない泣き声ですね・・・。

そのような心ない行為は、現代のドイツでは、もちろんされていませんが、
現在、こうした表現はどんな意味に使われているのでしょうか?

それは、そうした痛みの泣き叫ぶことが大事で、誰かがうるさく泣き声を出すときに「schreien wir am Spieß」を使えます。
何か痛そうな時にも使えますが、よく子供はばかみたいに泣いているときに使えます。

使い方の実例はこちらで見ましょう:
1)うるさいくらいの泣き声を出すとき
A: Was ist denn mit Lea los? Sie schreit ja wie am Spieß!
(レアちゃんはどうしたの?(焼き串に串刺されたように泣き叫んでいるな)
B: Die Kleine wollte Schokolade haben, aber ihre Mutter hat ihr keine gegeben. Jetzt schreit sie die ganze Zeit so.
(その小さい子はチョコが食べたくて、お母さんはチョコはだめ言っているみたいだよ。その時からずっと泣いている。)

Aさんはかわいそうな、うるさい泣き声を聞いて、子供はどうしたの?と心配しましたが、チョコをもらわなかっただけで、かわいそうな喚き声をだしました。

2)かわいそう、痛そうななき声を出すとき
A: Hast du gestern die Doku über die Schlachetrei gesehen? (昨日に、
屠殺者についてのドキュメンタリーを見ましたか?)
B: Ja, das war schrecklich. Die kleinen Ferkel haben wie am Spieß geschrien… (はい、ひどかったですね。子豚たちは焼き串に串刺されたように泣き叫んでいました。)
A: Ja, das tat mit wirklich Leid. (そう、本当にかわいそうでした。)

こちらの会話には、本当に痛みが入っている、悶々としていそうななき声を聴いて、Wie am Spieß schreienが使われました。

こちらの慣用句は、泣いている姿に対して、冗談っぽく使えるし、本当にかわいそうな時にも使えます。

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