皆さんお元気ですか?Ecom@アラビア語のオルファです^_^
今日から何回か、アラブ人の子供がよくやる遊びを紹介したいと思います。
子供がよく遊んでいるゲームはアラビア語で「الألعاب الشعبية」と言います!直訳すると「国民遊び」ですが、つまり「皆がやっているゲーム」という意味ですね!
今日紹介する遊びは、日本の「かくれんぼ」とよく似ています。ただ、ちょっと変わっている部分もあります。アラブ世界で「目瞑りゲーム」と呼ばれるこの遊びには、2つの種類があります。まずは簡単な方、北アフリカで遊ばれている「لعبة غميضة」(ローベト・ゴマイーデャー)を紹介します。「ゴマイーデャー」はアラビア語で「目を瞑る」という意味です。この「غميضة」「目瞑りゲーム」はとても簡単です。
子供の一人は、織物で目を隠されます。そして他の子供達は皆、目の見えない子供の周りへ走り出します。そして目を隠された子は、音を頼りに他の子供を捕まえていきます。誰かが捕まえられたら、他の子供たちが皆で「شكون ؟」(シュクーン?:誰?)と言って、捕まえた子の名前を当ててもらいます。
もしも、捕まえた子の名前が間違っていたら、この子は放されます。名前が当たっていたら、捕まえる役がその子供に移って、目を隠されます。そうしてゲームはまた続いていきます。私は子供の頃、この遊びをずーっとやっていましたよ^^
もう1つの遊びはシリアで生まれたもので、中東地域でよく遊ばれています。
こちらは「لعبة أم عميش」(ローベト・オム・アーミーシュ)と言います。「アーミーシュ」はくだけたアラビア語で「目がちゃんと見えない」人です。侮辱しているわけではないですが、少し相手を馬鹿にしたような言葉ですね。なので、使う時は気を付けてくださいね^_^
例えば「どこ?どこ?見えないよ!見えないよ!」とパニックになってうるさい友達に「إنت عمش؟」(「エンタ・アーミーシュ?」「あなた目悪いの?目ダメなの?」)と言うイメージです。
そして「أم」(オム)は「お母さん」という意味の言葉です。アラブ世界では家族をとても大事にする文化があるので、家族を意味するアラビア語も大切な意味で使われます。そのため「オム」は、「最もOOな人」という表現にも使われます。
「لعبة أم عميش」(オム・アーミーシュ)は、さっきの「غميضة」ゲームよりも説明が必要です。
この遊びでは「オム・アーミーシュ」というキャラクターが、日本でいう「オニ」になります。彼は目が悪すぎて、落とした針や糸が見つけられません。
そこでゲームでは、次のような歌を歌います。
子供全員
「أم عميش شو ضايعلك؟」(オム・アーミーシュ・ショー・デャーヤルレク?)
「オム・アーミーシュは何をなくしたの?」主役(オニ)のオム・アーミーシュ
「 إبرة وخيط」(エブラー・ウ・リート)
「針と糸よ」子供全員
「شو لون الإبرة؟」(ショー・ラウン・エルエブラ―?)
「針の色は?」オム・アーミーシュ
「بيضا」(バイダ)
「白」子供全員
「وشو لون الخيط؟」(ワ・シュー・ラウン・エルグート?)
「糸の色は?」オム・アーミーシュ
「أحمر」(アフマル)
「赤」子供全員
「معي معي ما بعطيكي ياها」(マーヒ・マーヒ・マー・ヨーティーキー・イェーヘー?)
「誰が持ってるのかな?」
この歌が終わり、誰が持っているかを答える瞬間に、「أم عميش」(オム・アーミーシュ)が目をつむったまま、子供を捕まえようとしていきます。あとは先ほどの「غميضة」ゲームと同じ流れです!^_^
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