Ecomアラビア語のOlfaです!お元気ですか~?
皆さんは、やりたいことを達成するために苦しい時を過ごしたり、それを乗り越えたりした経験がありますか
自分の考えを伝えるために言いにくいことを言ったり、スポーツで厳しい練習をしたり、ということはよくありますよね。
今回紹介したいアラビア語名文は元々レバノンで使われていました。ですが、とても便利な言葉なので使う機会が多く、全アラブ世界に広まりました。
第4回
مفيش حلاوة من غير نار
マフィシュ・ハルア・マン・ギール・ナール
(火を使わずにデザートはできない)
◆単語
مفيش マフィシュ=~ない
حلاوة ハルア=デザート、甘い物
من غير マン・ギール=~なしで
نار ナール=火
和食は違うかもしれませんが、アラブ料理のデザートはほとんど全てに、火が使われています!火は危険なので、注意して使わないと大変なことが起こります。でも、アラブ人が大好きな甘いものを作るには火が必要です。
つまりこの名文は、甘いデザート(=良い結果)のためには火(=怖い、恐るべき方法)が使われていることが多い、またそうしなければならない、という意味になります
最近はある出来事の影響で、この言葉が更に広まっています。皆さん、何のことだかわかりますか
それは、アラブ革命です革命の起きている間(今も続いていると言えますが…)、チュニジア、リビア、エジプトなどで「مفيش حلاوة من غير نار (マフィシュ・ハルア・マン・ギール・ナール)」と叫んでいる人がたくさんいました。
大勢のアラブ人が「今はとても苦しいけど、社会を改善するためには我慢するしかない」という意味でこの言葉を使っていました。
日本にも、こういった考え方や言葉はありますか?
また、皆さんはこの名文には共感しますか?それとも「痛いことをしなくても良いことはできる」と思いますか?ぜひ教えてください