こんにちは。Ecomアラビア語のオルファです!
今日のアラビア語名文は、アラブ人の価値観をよく表していると感じます。日本でも、このような考え方を持っている素敵な人が多いと思います!
第39回
「اشكر من أَنْعَمَ عليك وأَنْعِمْ على من شكرك」
アシュクル・メン・アヌアマ・アレイカ・ワ・アヌアム・アラー・メン・アシュケレク
(良いことをした人に感謝し、感謝した人に良いことをしなさい)
◆単語
اشكر(アシュクル)=感謝する
من(メン)=この者
أَنْعَمَ(アヌアマ)=奢った、良いことをしてくれた
عليك(アレイカ)=あなたに
و(ワ)=と
على(アラー)=に
شكرك(アシュケレク)=あなたに感謝をした
この名文の意味はわかりますか?
以前ブログで書いたように、アラブ人はラマダンの時に誰かを家に誘って、晩御飯をごちそうするという習慣があります。確かにイスラムの文化で「あげる」ことは、とても重要です。何事も人とシェアをする気前の良さが、イスラムでは大事です。
ただし、「あげる」だけじゃなくて「もらう」ことも大切です。やはり、あげるだけ、またはもらうだけの片方だけでは良くないですからね。
今回の名文は「何かをくれた人に感謝の気持ちを伝えること」「感謝の気持ちを伝えてくれた人に何かをあげること」の両方を行いましょうという意味です。
ただ「もらったらあげましょう」というわけではなく、感謝することが大事です。そうやってあなたは人の優しさを感じたのだから、人に優しくしたい時には気前よくしましょう。良い人間関係は、具体的な優しさと気持ちの優しさの両方で作られます。
何か物で返すことができない時には、「感謝の言葉」をあげましょう!せめてそれくらいは、誰にでもできることですね。
もらう人も嬉しくて、あげる人も相手が喜んで嬉しいと、優しさの輪が広がっていきます。何かをもらったら、それを当たり前だと思わずに、ぜひ「شكراً シュクラン(ありがとう!)」と言ってあげましょう!