アラブの名文、諺『話を聞き遅れたら…』

olfa

こんにちは^_^Ecom@アラビア語のOlfaです!

今日のアラビア語名文は、ちょっと「え?どういうこと?」となってしまうようなフレーズです。でも実は、結構深い意味があるんですよ~

 

第26回
اذا فاتك الكلام قول سمعت
「イデャ・フェーテク・エル・ケレーム・クール・サマート」
(話を聞き遅れたら「聞いた」と言え)

 

アラブの名文、諺『話を聞き遅れたら…』

 

◆単語
اذا (イデャ)=もし
فاتك (フェーテク)=(あなたが)逃した、やり遅れた
الكلام (エル・ケレーム)=(一般)言葉、話
قول (クール)=言って
سمعت (サマート)=(私は)聞きました

これは、どういう意味でしょうか?ウソをつくことに励むわけじゃないですよ!(笑)
このフレーズは「あなたが聞かなかった」ことではなく、「話が過ぎた」ことに対して使います。意味の問題ではなく、時間の問題ということですね。簡単に言うと、「遅れたら次に進もう」というニュアンスになります。
自分が何かに失敗すると、誰でも「できなくて残念」「こうすれば良かった…」ということを考えますね。反省は大切ですが、ほとんどの場合はどうしようもないのにそれを考え続けてしまいます。
つまりこの名文は、「過去のことがどうだったとしても、それを飛ばして次のここへ進むべきです」ということを表現しています。会話で話された言葉も、その場で聞き取れなかったらもう取り戻せないですよね。
過ぎたことに対してはいつも「(言葉が過ぎたら=)もう良い、仕方ない!(聞いたと言え=)次を頑張れば大丈夫!」という気持ちでいたいですね^^

このフレーズの「話を聞き逃す」というのはあくまでイメージなのですが、実際は冗談で直訳としても使えそうですね。話が終わりそうな時に他の人が入ってきて「なになに?何の話?もう一回教えて?」と来たら…少し.嫌ではないでしょうか?映画が終わりそうな時に新しく来た観客に「ごめん、何の話?今までの分を教えて!」なんて聞かれたら、最悪ですよね?(笑)そういう時にこそ「اذا فاتك الكلام قول سمعت」と言ってあげましょう!

今回は以上になります。また今度ね!

 

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