アッサラーム・アレイクム!EcomのOlfaです!
いきなりですが、皆さんはどのようなお仕事をされていまか?仕事には色んな会社や働き方がありますよね。
今日のアラビア語名文は、アラブ人の仕事への考え方を表しています。
皆さんのイメージに合っているかな~?
第30回
تعاشروا كالإخوان وتعاملوا كالأغراب
テアーシェルー・ケーッエル=イクエーヌ・ワ・テガーメルー・ケーッエル=アグラーブ
(仲間と遊ぶ時には兄弟と思い、仕事する時には他人と思え)
◆単語
تعاشروا(テアーシェルー)=対人関係
كالإخوان(ケーッエル=イクエーヌ)=兄弟のように
و(ワ)=~と、~や
تعاملوا(テガーメルー)=仕事関係
كالأغراب(ケーッエル=アグラーブ)=見知らぬ人のように
アラブの文化は元々、相手をとっても大事に思ってフレンドリーに扱います。だから全く知らない人や初めて会った人でも、すぐに仲良くすることは普通です。アラブではよく、相手を「愛しい人」と呼びます。
例えば、街で知らないお婆ちゃんに道などを聞かれたら、この人に「愛しい人」と呼ばれます。
それに加えて、アラブでは昔から「他人はあなたの兄弟である」という意識が強くあります。そのため、知らないアラブ人に対しても「お姉ちゃん、兄貴」「娘、息子」と呼んだり呼ばれたりします。
私は最近チュニジア大使館に電話したのですが、大使と話したら何の敬語もなく「はい、娘よどうしたの?」と聞かれました(笑).もちろん私は慣れているのでおかしくなくて、懐かしくなりました。でも、アラブ人以外がそれを聞いたらビックリするだろうと思います。
このようなアラブ社会の特徴は、毎日の生活では人間関係が身近になって良いと思います。ただ、この考え方が職場やビジネスの環境まで続いてしまうと、少しマズイですね。
「仕事仲間は見知らぬ人と思うべき」と聞くと、厳しい言葉に聞こえます。けれども実際は正反対で、「ちゃんと真面目に、大事に仕事をしてください」ということです。
例えば、友達に仕事のお願いがあるとします。その人は友達だから何を頼んでもよさそうに見えますが、実際は「今は忙しいから無理、自分でやって」「私は嫌だ、やりたくない」と言われるかもしれません。どういう反応が返ってくるかは、予想できません。「友達だから、仕事でも許してもらえるだろう」という考えだと失敗してしまいます。
逆に、その人が知らない人だとすれば文句は言えません。断らないで「しょうがないな」と手伝ってくれるでしょう。
家族や身近な友達とばかり一緒にいると、どうしても余計なことを話したり、わがままに行動したり、友達を利用したり…ということになってしまいます。プライベートならそれでもOKかもしれませんが、仕事では良くないですね。
なので、この名文は「友達と一緒に仕事をしても、きちんと真面目な関係でやりましょう」というのが本当の意味です。
も!
前に「ザガリート」の記事でもお話ししましたが、アラブ人はお祝いする時には、知らない人や偶然近くにいた人でも普通に大歓迎です。遊ぶ時には誰とでも、皆で遊びます。どんな人でもフレンドリーに自己紹介をして、仲良くなります。
ただビジネスなどで真面目になって本気を出さないといけない時には、正反対の態度を取ります。友達でも知らない人の様に思って、個人的な事情や気持ちは無視します。それがプロフェッショナルの姿勢ですね^^
今回の名文はどうでしたか?少し長くなってしまいましたが、大事な話ですからね。皆さんにも是非、日本人の働き方を教えて頂きたいです~。