こんにちは、EcomのOlfaです。アッサラーム・アレイクム~! 今回は、アラブ世界の音楽について書きたいと思います。 皆さんはアラブ音楽の世界をご存知ですか?どんな感じのスタイルか、わかりますか?以前のブログでアラブの有名なミュージシャンをたくさん紹介したので、そちらもチェックしてみてください^^ さて、アラビア語の音楽文化では、アラブ音楽のシステムは専門用語で「マカーム」と言います。日本語にすると「旋法」という少し難しい言葉になります。音階などの音を作る仕組みのことですね。ちなみに「マカーム」は「場所・泊まる・高位置」といった意味もあります。 このマカームという旋法は、アラブ音楽にしか使われていないスタイルです。そのため、アラブ音楽の演奏には、アラブの特別な楽器しか使うことができません。 そこで、アラブ世界でよく使われている楽器を紹介したいと思います!
☆プチアラビア語講座~音楽編~☆
موسيقى(ムシカ)=音楽(女性名詞)
آلة موسيقية(エラッ・ムシキアー)=楽器
آلة (エラッ)=器
موسيقية(ムシキアー)=音楽的な
صوت(サウト)声
مقام(マカーム)=旋法(単数)
مقامات(マカーマート)=旋法(複数)
عَزَفَ الموسيقى(アセフ・エル・ムシカ)=楽器を奏でる
أُحِبُّ هَذِهِ الموسيقى(ウヘッブ・ヘディヒ・エル・ムシカ)=この音楽が好きです
その1- العود ウード
アラブ楽器といえば、弦楽器のウードが有名です。ウードはアラブ音楽を代表する、最も知られている楽器です。アラビア語でウードは「細い木片」という意味です。不思議と、英語のwoodに近いですね。 ウードはトルコ、アルメニア、ギリシアなどの国でも使われていますが、アラブとはちょっと種類が違ってきます。 ヨーロッパのルネサンス時代に使われたリュート(Lute)は、ウードを参考に作られた楽器です。また、日本音楽の琵琶とも関係があると言われています。世界的に影響を与えている楽器なんですね。 ウードはイラクのバビロンで、なんと紀元前1800年という大昔に生まれました。その後エジプトでは、ファラオの時代に使われていたそうです。 写真を見たらわかるように、ウードはギターとよく似た形をしています。ですが、フレットという部分がないので演奏の方法もずいぶん変わってきます。
2- الناي ネーイ
ネーイは、世界で最も古い楽器の一つです。約4000~5000年も前から使われていたらしいです。アラブ世界に伝わる楽器の中で唯一の管楽器です!日本の尺八という楽器に少し似ていますね。ネーイはトルコのメヴレヴィー教団という、13世紀からある宗教団体で使われていることで有名です。彼らのセマー(旋舞)では、ネーイの音楽に合わせて、皆でくるくると回りながら踊ります。 残りの楽器は、また今度お話しますね!