こんにちは、EcomのOlfaです。前回は世界文化遺産に登録されているイエメンの街を紹介しました。今日は、世界自然遺産に登録されている「ソコトラ島」(جزيرة سقطرى)についてお話します!
ソコトラ島はアラビア海に位置する、イエメンで最も大きな島です。約3,800平方キロメートルなので、東京都の2倍近くのサイズです。
皆さんは、ソコトラ島を聞いたことがありますか?今までイエメンの色々な場所を紹介してきましたが、イエメンという国自体があまり知られていません。実を言うと、アラブ世界でも知っている人は珍しいです。イエメンはアラビア半島の一番先にあるので、中々行きにくい場所ですからね。
以前、私の両親が生まれた、チュニジアのジェルバ島を紹介しましたね。
ジェルバ島は、地中海でとても知られています。ですが今回のソコトラ島は正反対で、あまり知られていません。
ソコトラ島の人口は約42,000人で、アラブ人、ソマール人やインド人など色んな民族がミックスされています。イエメンの島なのでアラビア語が基本ですが、それ以外にも「ソコトラ語」(اللغة السقطرية)という口頭言語(文字で書けない言語です)も話されています。
ソコトラ島は、地図を見たらわかるように他の地域からかなり離れた場所にあります。そのため、とてもユニークな環境になっています。
UNESCOによると、ソコトラ島に住む825もの植物の中の37%が、ソコトラ島以外では世界のどこにも存在しない種類です。また爬虫類の90%や貝類の95%が、ソコトラ島だけにいる種類です。もちろん、イエメンの本土にもいません。他にも鳥や魚やサンゴなど、様々な生き物であふれています。
このような特徴から、ソコトラ島は「宇宙島(Alien Island)」「インド洋のガラパゴス」「地球にある異世界」などといった別名があります。
皆さん、こんな魚を見たことがありますか?!
こちらは、ソコトラ島の紹介ビデオになります。
ちなみに、ソコトラ島の名産といえばデーツ(تمر)です。逆に、デーツ以外の果物は育つことができません。それは、ソコトラ島の特殊な環境に理由があります。
ということで、次回はソコトラ島がなぜこんなに変わっているのかをお話しますね。お楽しみに^^