チュニジアの不思議な「漁師の村」ケルケナ島(前編)

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こんにちは!Ecomのオルファです。お元気ですか?レべス?

今回は、チュニジアの特別な場所についてお話したいと思います。最近ヨーロッパのテレビで少し話題になりはじめましたが、まだそんなに知られていないので今のうちに紹介します!(笑)

皆さんは「ケルケナ島」という所を聞いたことがありますか?ケルケナ島はアラビア語で「جزر قرقنة‎」(ジェジレト・ケルケナッ)Kerkennah Islandと言います。

 

チュニジアの不思議な「漁師の村」ケルケナ島(前編)

 

上の地図をみてみると、以前お話したジェルバ島の近くにあることがわかります。
ケルケナ島は、住民が海と特別な関係にあることで有名です!

 

チュニジアの不思議な「漁師の村」ケルケナ島(前編)

 

ケルケナ島は「漁師の村」と呼ばれていて、島の男性は全員、漁師に関わる仕事で生活しています。でも、海と関係の無い他の仕事はどうするの?パン屋さんやお店の店員は、いないと困りますよね?ケルケナ島ではそういった仕事は、女の人に任せられています
ケルケナ島では特別な文化や伝統があり、大昔から全ての職業は根本的に「土地の仕事」「海の仕事」の2つに別れています。この2種類の中でまた色んな役割がありますが、基本的に女の人は「土地の仕事」の中で何でも好きなことを選べます。お店を開いてレストランのオーナーになったり、先生をしたり、役人になっても構わないです。
そして男性の方は「海の仕事」として漁師、船の建造、潜水夫、釣り具の作製、海産物の貿易などなど…。想像している以上に、色んな仕があります。海の仕事以外をする例外は、ほとんどありません。

 

チュニジアの不思議な「漁師の村」ケルケナ島(前編)

 

ケルケナ島では、海もケルケナ人に分けられています。海は陸の土地と同じように私有地で、同じように所有権が必要です。このように海を個人所有することは、世界でケルケナ島にだけ存在する権利です!ただ、土地と同じなので「この海には誰も入れない」というわけではなく「船などをそこに置けない、何かを放置したり捨てたりできない場所」です。そして何より「自分が所有しない部分の魚は釣らない」ことが大事なルールです!

この権利はいつもある家庭で、男の人に譲られています。そのためこの男性は、自分の持つ海を世話し続けています。相続されてきた貴重な場所を、見捨てることは絶対しません。「漁師の村」ですからね。ちなみにケルケナ島の海は、民族の私有か公有のどちらかです。なので、会社海の一部を買って、そこで何か貿易を始めることは、絶対にさせない規則となっています。

 

チュニジアの不思議な「漁師の村」ケルケナ島(前編)

 

こういう風に自分の持つ海のエリアを画定しますが。岸に近ければ近いほど、柵が小さくなります。一般的な柵は、植物で作られている高さ約30センチのラインですね。

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