Ecomのユリアです。Guten Tag! Wie geht es Ihnen?
さて、本日は「ドイツの慣用語シーズン2」のコーナーです。今日のフレーズは、なんだか日本のことわざにありそうな、仏教みたいな言葉になります。
第2回
“Jemandem den Kopf waschen”
(相手の頭を洗う)
「waschen」は洗うという意味で、「der Kopf」は頭の意味です。ということで「誰かの頭を洗う」という直訳になります。相手の髪の毛が、そんなに汚いのでしょうか?(笑)
この言葉で、「洗う」とはどういうニュアンスなのでしょうか?それを理解すると、このフレーズの意味がよくわかります。
子供たちの多くはお風呂に入るのが嫌で、お風呂に入ってもちゃんと体を洗わないことがありますね。その時お母さんたちは怒って、雑に子供の体を洗います。「洗わなくて良いと思っているの!?待ちなさい、洗ってあげるから!」という感じです。子供もそれを嫌がって逃げようとするので、ますます乱暴になってきますね。そいうイメージなので、優しくて丁寧な洗い方というより、暴力的な感じがします。なので、こちらの「waschen」は「洗う」というよりも、「罰する」といったニュアンスがあるのです。
そういうわけで”Jemandem den Kopf waschen“(相手の頭を洗う)は、相手の馬鹿な考えについて、強くずけずけ言うこと、たしなめることを表現しています。
使用例
先生「Max macht nie seine Hausaufgaben und kommt immer zu spät zum Unterricht 」
(マックス君は宿題を全くしなくて、授業にいつも遅れています。)
両親「Keine Sorge, wir werden Max den Kopf waschen.」
(心配しないでください。マックスの頭を洗いますから。)
馬鹿すぎて理解ができない考えや行動に対して、その馬鹿さを直そうとする時に使う慣用語です。当たり前ですが、実際に暴力はしませんよ!ただ言葉で“Jemandem den Kopf waschen“と言うだけです。
私は両親と先生に何回も頭を洗われたので、しばらくお風呂に入らなくていいかもしれません…(笑)
2 thoughts on “ドイツのことわざ『頭を洗う』”
Morgen, wasche ich Kofefn der meiner Kollegen in USA. Vielen Dank für Ihr erzählt das gute Wort!
Lieber Herr Koala,
aber passen Sie auf, dass Sie die Köpfe Ihrer Kollegen nicht zu stark waschen. Ansonsten verlieren Sie noch Ihre Geschäftspartner 😉