ドイツのことわざ:カラシを添える

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Guten Tag, Ihr Lieben! Wie geht es euch? Ecomのユリアです。
ドイツ人はソーセージが好きな国民ですが、これに一番合うソースはなんでしょう?そうです、マスタードです!(正直、私はケチャップの方が好きですが…笑)
今日は、マスタードを使ったドイツのことわざを紹介したいと思います。

 

第17回
“Seinen senf dazugeben”
(自分のカラシを添える)

 

 

ドイツのことわざ:カラシを添える Seinen senf dazugeben

 

「seinen Senf」は「自分のカラシ(=マスタード)」で、「dazugeben」は「添える」という意味です。当然食べ物に付ける時に使える言葉ですが、それ以外の意味は何でしょうか?
実は17世紀の頃、カラシは人々に大人気で「カラシをつけると何でも美味しくなる」とまで言われていました。そのため、これは合わないだろう…という食べ物までカラシで味付けされていました。「とりあえずビール」ではなく「とりあえずカラシ!」だったのです。
しかし、カラシはいつでもどこでも付いてくるので、その内迷惑なものだと思われるようになりました。
こんな例を想像してみましょう。あなたはソーセージを食べていて、私と同じくケチャップ派です。しかし隣にいる友達が「カラシ付けないの?」と言って、あなたのソーセージに適当にカラシを付けてしまいました!あなたは「カラシは要らなかったのに…」となりますね。
また、あなたは仕事について話しています。その問題はもう解決できたものなので、特にアドバイスはいりません。なのに、話し相手はそのことについて、強引にアドバイスをしてきます。あなたは特に困っていないのに、無理やり友達の意見を聞かないといけません。これはさっきの、勝手にカラシを付けてしまうことと同じように迷惑ですね。

こうした例えから「Seinen Senf dazugeben」は、自分と関係ないことに意見を言い過ぎる人を批判するフレーズとして使われていることがわかります。

 

☆使用例☆
A:「Ich war gestern Steak essen und…」
(昨日ステーキを食べに行ったときに…)
B:「 Was?? Steak! Du weißt doch, wie ungesund das ist. Bei deiner Figur solltest du lieber Salat essen!」
(ステーキ?嘘でしょ!ステーキは体に良くないと知っているはずなのに!太ってきているあなたにはサラダの方が良いのに。)
A:「Ich weiß, du musst nicht immer deinen Senf dazugeben」
(それは知っていますよ。あなたはいつも自分のカラシを付けてきますが、それは要らないですよ。)

残念ですが、実は私もよくカラシをかけてしまう人間です。その癖をなくしたいと思っていますが、意見の強いドイツ人には難しいかもしれないです…。皆さんは気をつけてくださいね!(笑)

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