Guten Tag, ihr Lieben! EcomのJuliaです。
今日のドイツ語慣用句では甘いものが出てきますが、意味はあまりスイートではないですね…。残念!でも結構、便利な言葉なんですよ。
第28回
“Auf den Keks gehen”
(クッキーの上を歩く)
前回は下に死体がありましたが、今度はクッキーです(笑)
「Der Keks」はクッキーで「gehen auf」は~の上を歩く、です。ということで「クッキーの上に歩く」とは、どういう意味でしょうか?まさか「ヘンゼルとグレーテル」みたく床にクッキーを使っているのかな?それとも、子供がクッキーをこぼしたのかな?
「Auf den Keks gehen」は「Auf die Nerven gehen」(神経をいら立たせる)の俗語です。もし自分で食べようと思ったクッキーの上を歩く人がいたら「おい!何で私のクッキーを踏んでいるの?」と思って、イライラしませんか?何だか無理矢理のような気もしますが、それには訳があります。
「Nerven」(神経)の変わりに、どうして「Keks」(クッキー)になったのかと言えば、子供の遊びです。昔の子供たちが「Nerven」の代わりにどんどん面白い言葉を入れよう遊んで、例えば「Geist」(精神)などを入れてみましたがイマイチです。その中で、誰かが「Keks」を入れたら皆に大ウケしました!そして、誰かをイライラさせる人に対して「auf den Keks gehen」が使われるようになったそうですよ。
☆使用例☆
A:「Anne schickt mir dauern Katzenfotos! Ich habe ihr gesagt, dass sie aufhören soll.」
(アンネさんは、ずっと私に猫の写真を送ってきます。もう止めて欲しいと伝えてるのに。)
B:「Ja, mir auch. Langsam geht Sie mir auf den Keks.」
(うん、私にも!もうそろそろ神経をいら立たせるよ。)
AさんとBさんの知り合いは、ずっといらない猫の写真を送っているから、2人ともイライラして「Sie geht mir auf den Keks」(彼女はイライラさせる)と話しています。一歩間違えると誰でもやってしまいそうなことですね。
私の弟も「auf den Keks gehen」(イライラさせる)ことが上手で、家中がクッキー工場みたいですよ…(笑)皆さんの周りには、クッキーの上を歩いている人がいますか?