ドイツのことわざ:地下室に死体がある

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Guten Tag, ihr Lieben!お元気ですか?Ecomのユリアです。ドイツ語慣用句のコーナーへようこそ!今日はちょっと壊そうな慣用句を紹介しますが、意外と普通によく使う言い方なので、安心してくださいね。

 

 

第27回
“Eine Leiche im Keller haben“
(地下室に死体がある)

 

ドイツのことわざ:地下室に死体がある Eine Leiche im Keller haben

 

「die Leiche」は「死体」、「der Keller」は「地下室」の意味なので、「eine Leiche im Keller haben」は「地下室に死体がある」となります。
他の慣用句は比喩に由来している場合が多いですが、このフレーズは文字通りの習慣から生まれました。例えば誰かを殺してその死体を地下室で隠したら、地下室には大変な秘密があることになります。そのため「eine Leiche im Keller haben」は、秘密にしたい罪が隠れていることを意味します。ですが、この言い方は実際どこから来ているのでしょうか?イメージできるかもしれませんが、キリスト教が関係しています。

 

キリスト教の信仰が深かった昔の時代、墓所には洗礼名を受けた人しか埋めることができませんでした。そのため、例えば生まれたばかりの赤ちゃんなどは洗礼を施されていないため墓には入れられません。しかし両親はよく、秘密で自分の家の地下室に埋葬したそうです。自分の家とはいえ地下に埋葬することは禁じられていたので、大変な秘密ですね。

この習慣から、誰かが怪しい秘密を抱えていると思ったら、「地下室に死体がある」と表現します。
現在は本当の死体ではないですが、心の底に他の人には知って欲しくないことがあるというニュアンスが伝わりますね。

 

☆使用例☆
A: 「Hast du schon gehört, der Professor hat gar nicht wirklich promoviert?」
(ねえ、私たちの教授が実際には博士号を取得していないってもう聞いた?)

B:「Ja, er hat bei seinem Aufsatz den Inhalt gefälscht.」
(うん、論文の内容を捏造したみたいだね。)

A:「Tja, selbst er hat eine Leiche im Keller!」
(まあ、彼は地下室に死体があるみたいだね。)

 

AさんとBさんの教授は大きな嘘をついていて、彼にとっては死体を隠しているようなものです。こうした大きな秘密がありそうな場合、「eine Leiche im Keller haben」(地下室に死体がある)という言葉が使われます。
私の地下室には死体じゃなくて、がらくたしか置いていないですよ!笑

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