ドイツのことわざ:山を渡った

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皆さん、こんにちは!Ecomのユリアです。今日の慣用語は、日本にもたくさんある「山」を用いたフレーズです。何か大変なことがあった時に使いましょう!

第11回
“Über den Berg sein“
(山を渡った)

 

ドイツのことわざ:山を渡った “Über den Berg sein“

 

「Der Berg」は山、「über etwas sein」は何かを渡った、何かができたという意味です。そのため「über den Berg sein」は「山を渡ることができた」と翻訳されます。

山登りはまあまあ疲れますが、ようやく登り切ったら最高に気持ち良いですよね。その気持ちが、この慣用語の元になっています。
山を登るのは長く危ない旅で、実際に山頂にたどり着けるか不安です。その不安の中で頂上まで登り、下りることができたら成功になります。
ドイツ人には「人生は長い旅」という意識があって、途中にはもちろん「Berge」(山)があります。つまり、山とは人生における障害物を示しています。色んな場所に邪魔な山がありますが、大きすぎてどけることもできません。そのため途中で山にぶつかれば、頑張って登ります。もちろん登るのは大変ですが、そうすることで問題を解決できた時には、前と比べて成長しています。
そのような考え方から、「 über den Berg sein」は大変な状況をなんとか解決できた時や、重い病気から回復した時などに使われます。

☆使用例☆
「Wie geht es Michael?」
(ミハエルさんは大丈夫ですか?)

「Er ist schon über den Berg. Aber er muss sich noch ein bisschen erholen.」
(山を渡ったよ!(=回復したよ) まだ少しゆっくりしないといけないけどね。)

反対に、「noch nicht über den Berg sein」(まだ山を渡っていない)と言えば、病気中だったり問題が解決されていないという意味になります。

山を登っている途中の人もいると思いますが、早く渡れるように頑張ってくださいね☆

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