ドイツのことわざ:胸の友達

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Guten Tag! Wie geht es Ihnen? Ecomのユリアです。今日は、意味を間違ってしまいがちなドイツ語の慣用句を紹介したいと思います。でも、言葉の由来をちゃんと理解すれば、とても使いやすいフレーズですよ!

第21回

“Der Busenfreund”

(胸の友達)

 

ドイツのことわざ:胸の友達 Der Busenfreund

 

今日の言葉は「Der Busenfreund」です。「Der Busen」は「胸」で「der Freund」は「友達」です。なので、直訳すると「胸の友達」ですね。

ちょっと異性関係のように聞こえるかもしれないですが、実際に「der Busenfreund」は親しい友人を表す呼び名です。
ですが、どうして「胸」という言葉が付いたのでしょうか?その理由は二つあると考えられています。

一つ目の理由は、近い家に生まれた二人の子供は同じ乳母で、つまり「Busen」を飲んで育つ赤ちゃんの時からずっと一緒にいるので仲が良い、という考え方です。そのため、子供の頃からずっと一緒に過ごしてきた友達は「der Busenfreund」と呼ばれます。日本語で言う「幼なじみ」に近いニュアンスですね。私の場合、ある意味お姉ちゃんが「der Busenfreund」ですね(笑)

 
また、二つ目の理由はゲーテなどの詩人に由来しています。この場合「der Busen」は身体の胸の部分というより、詩的に「心の琴線」を表していると考えられます。なので「Der Busenfreund」はお互いの考え方をよく理解している友達、という意味で使うことができます。

 

とにかく「Der Busenfreund」は、気の置けない友人の呼称です。本当に仲の良い友達をちょっと面白く紹介する時に使えますよ。皆さんにも子供の頃からの「Busenfreund」がいませんか?

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