ドイツの慣用句:Ein Brett vor dem Kopf haben:頭の前に板がある

staff02皆さん、Guten Tag! お元気ですか?イーコムのユリアです。 今日は皆さんと新しい慣用句をしエアしたいと思います。頭が遅い人に使う、少し悪口言葉です。
今日の慣用句は

「Ein Brett vor dem Kopf haben」
直訳 頭の前に板がある
意味  理解が遅い・分りが遅い

 

brett vor den Kopf「Das Brett」は板
「haben」は「ある」or「持つ」の意味
です。
このため、「頭の前に板がある」という意味になりますね。
ですが、頭の前に板があるのは、どんな状態ですしょうか?
うーん。
目の前に板があると、たしかに見にくいですね。
そのため、暗いときに使いますか?
ちゃんとの金属で出来た壁がなくて、木の板が使われている、貧乏な人の意味でしょうか?
こちらの慣用句は、もともと牧場の動物飼いから来ました。
車はまだない頃、馬は値段が高いため、牛の牛車が良く使われていました。
ですが、牛は臆病な動物で、牛の気持ちをしずめるために、牛の目の前に板をつけました。そうすると、牛はビックリしないで、落ち着いて歩けました。Zugochsen
ドイツ人には、牛はバカなシンボルであるため、バカな人に良く「Ochse」(牡牛)と呼びます。
板があるためバカな牛と同じ状態から、同じくバカという意味になったみたいです。
ですので、イメージとして、「頭の前に板がある」と言い方は「牛みたいバカ」だという感じです。
頭が遅い、理解が出来ない人に、よく使います。
こちらの例を見ましょう
A: 「Was hast du denn da geschrieben? Stockholm ist die Hauptstadt von Skandinavien?」
(何を書いたの?ストックホルムはスカンディナビアの首都?)

B : 「Ja, Stockholm ist doch in Skandinavien, oder?」
(そうだよ。ストックホルムはスカンディナビアにあるでしょう)

A: 「Hast du ein Brett vor dem Kopf? Skandinavien ist doch kein Land!」
(頭の前に板があるの? スカンディナビアは国じゃないよ!)
こちらの会話の中では、一般常識が理解出来ていなくて、牛のようなバカだろうとの意味です。
こちらの言い方は、遊びっぽく冗談として言ってもいいですが、他の人に傷をつけないようにシチュエーションには気をつけておいたほうがいいと思います。

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