ドイツの東と西で全く違うイェーガーシュニッツェル(Jägerschnitzel)

staff02みんなさん、こんにちは。Wie geht es Ihnen? Hier ist Julia von Ecom.
海外に旅行するのは、観光がメインですよね。そして、その国の食文化を知ることも重要だと思います。日本でも、地方によって、様々なスタイルの地元料理があって楽しいですよね。
でも、関東と関西で、同じ料理でもちょっと違った料理ってありません?

ドイツでも、そんな東と西で異なる料理があります。
それは、ドイツに行く人なら、一度は注文するドイツの代表料理「イェーガーシュニッツェル(Jägerschnitzel)」です。
別名、猟師の豚カツと呼ばれています。

私の実家はドイツの東にあるドレスデンです。
子供の時に、おばあちゃんがよく「Jägerschnitzel」(イェーガーシュニッツェル)を作ってくれて、私のソウルフードの1つでした。
大人になって、ドイツの西にあるフランクフルトに引っ越しをしたとき、レストランで、私が大好きな「Jägerschnitzel」 (猟師の豚カツ)を見つけたので、それを注文しました。

楽しみに待っていたのですが、Jägerschnitzel (猟師の豚カツ)が来たときに、ちょっとショックをうけました。なぜなら私が知っているJägerschnitzel (猟師の豚カツ)と全然違っていたからです。
もちろんレストランによって、作り方がちょっと違っていることもありますが、出てきたのは、まったく違うイェーガーシュニッツェルでした。

では、何が異なっているのでしょうか?

西ドイツのJägerschnitzel (猟師の豚カツ)は、豚カツや子牛カツベースで、そのSchnitzel (豚カツ)の上に、キノコ入りトマトあるいはクリームソースが載せてあります。
キノコは、もちろん森の野菜なので猟師とつながっていて、「Jäger」(猟師)との名前がついています。
Jägerschnitzel_-_Hunter's_schnitzel
この感じで、おいしそうですよね?

トンカツの種類の中の一つだと考えて、確かにおいしかったのですが、
私は、子供の頃よく食べたこちらの東ドイツ版の「Jägerschnitzel」を期待しました。

Jaegerschnitzel
あら、まったく違うものに見えませんか?

そうです。 西ドイツと東ドイツの「Jägerschnitzel」は名前以外、全然似ている部分がないのです。

東ドイツの「Jägerschnitzel」(猟師の豚カツ)は、豚や子牛の肉を使わずに、ソーセージから作られています。
そのソーセージは厚くて、普通にパンの上に乗せる「Jagdwurst」(狩猟ソーセージ)です。そのソーセージは豚肉でできた湯引かれたソーセージです。
そのソーセージは1センチぐらいの太さで切られて、卵とパン粉をつけて、ジューシーに焼いて、「Jägerschnitzel」(猟師の豚カツ)にします。

こちらの「Jägerschnitzel」(猟師の豚カツ)は(狩猟ソーセージでできているので、「Jägerschnitzel」と言われるようになりました。 そのとんかつはマカロニパスタとトマトソースを食べられている方法もあるし、湯でジャガイモやジャーマンポテトと食べられるときもあります。
https://de.wikipedia.org/wiki/Jagdwurst#/media/File:Tiroler_Jagdwurst_-_2014-11-29_(3).jpg

東ドイツに生まれて、育てられていたので、「Jägerschnitzel」 (猟師の豚カツ)というのは、ソーセージで作られたものをずっとイメージしていたので、ドイツの他の場所で違うものになるという意識がありませんでした。

このことから、家では、二つのJägerschnitzel (猟師の豚カツ)を作ったことがありますが、 西ドイツ版Jägerschnitzelは、とんかつときのこクリームソースのものは、「Schnitzel mit Sahnepilzsoße」(キノコクリームソースのとんかつ)だと言っています。

ドイツでレストランに行くときに、西にいるか、東にいるかと考えておいて、Jägerschnitzel (猟師の豚カツ)を注文してくださいね。
みんなさん、どちらのJägerschnitzel (猟師の豚カツ)を食べてみたいですか?

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