今日はドイツの面白い言葉の紹介、第5回目ですね。
今日の言葉は「der Pustekuchen」です。「Kuchen」はケーキという意味です。ドイツ人は食べ物が含まれている表現が大好きですね(笑)
「pusten」の動詞は「ふうふうする」という意味で、直訳すると「Pustekuchen」は「ふうふうするケーキ」になります。吹かれているケーキのことを想像すると、全然意味がわからないですよね。とてもやわらかいシフォンケーキのことでしょうか?誕生日ケーキのキャンドルを消すことなのか?どちらでもないです!
「Pustekuchen」は「Quatsch=馬鹿げた話」の代わりに良く使用されています。誰かにありえないこと、信じられないこと、あるいはただ馬鹿な話をすると「Ach, Pustekuchen!」(めちゃくちゃだ)とよく返信をします。
ドイツ人はよく「Pustekuchen」を使いますが、実はドイツ語が語源ではありません。「Pustekuchen」はヘブライ語から来たようです。「Puste」はposchutで「少ない、余り」の意味で、「kochem」は「賢い、スマート」の意味です。そう考えてみるとposchut kochem(私がヘブライ語を話せないので、本当にこの言い方が正しいか分からないのですが)は 「余り賢くない」ということで、発音をドイツ語に合わせると「Pustekuchen」となります。
子供の時は言葉の由来を知らなくて、「Pustekuchen」を聞いた時は「どんな味のケーキなのかな?」とよく考えていました。一回本当の「Pustekuchen」を食べてみたいです!(笑)