ドイツの面白い言葉:Pechvogel(タールの鳥)

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Ecomのユリアです。Guten Tag! Wie geht es Ihnen?
今日も、ドイツ語の面白い言葉を紹介したいと思います!最近は動物の言葉が多い感じがしますが、今回は「Der Pechvogel」というフレーズです。
「Das Pech」とは道を作るために使われるアスファルトやコールタールなどのことです。「Der Vogel」は鳥のことなので、「Der Pechvogel」は「コールタールの鳥」になります。アスファルトやコールタールの付いた鳥を想像すると、石油で汚染された可哀想な鳥が頭に浮かびます。ただ今回の言葉は、環境汚染とは関係ありません。可哀想な話という意味では一緒ですが…。
実はこの表現、中世の時代から使われています。昔、狩猟で鳥を撃つ時は木の枝にタールのような油を付ける方法が主流でした。その枝の上に座ってしまった鳥は油の粘り気で動けなくなり、撃たれてしまいました。そのため、Pechに座ってしまった鳥はアンラッキーだということで、Pechの付いたVogel(鳥)、Pechvogelと呼ばれるようになりました。

 

ドイツの面白い言葉:Pechvogel(タールの鳥)

 

ちなみにもう一つ、別の説もあります。古代では犯罪者への罰として、肌にタールを塗ってその上に鳥の羽毛を乗せる習慣があったそうです。犯人は羽毛のせいでVogel(鳥)みたいになってしまいます。なんだか恥ずかしい罰ですね。
とにかくこういったエピソードから、この言葉はUnglück(アンラッキー)な意味を含んでいて、運の悪い人によく使われます。大事なアポがあるため家を早く出たけど電車は遅れて、やっと着いたと思ったらアポの場所が見つからなくて…。こういう風に、頑張っているのに運の悪い人は「Pechvogel」と言われます。私は動物が大好きですが、Pechvogelにはなりたくないです・・・笑

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