ドイツを理解するのに役立つ映画BEST3

Julia Ecom(イーコム)

こんにちは。Wie geht es Ihnen? イーコムのユリアです

皆さん、ドイツ映画って見たことありますか?世界では、「Goethe」(ゲーテ)や「Schiller」(シラー)などが有名なドイツ映画だと思います。ゲーテやシラーにも素敵な考え方や、ドイツ人のアイデンティティがたくさん入っています。でも少し古いので、現在のドイツ人の考え方や悩んでいることを、正確に表せていないと思っています。

そこで今日は、ドイツ人の考え方がよくわかるドイツ映画を3つ紹介したいと思います。

その1「Almanya – Willkommen in Deutschland」
(アルマニャ-ドイツへようこそ)

◆ストーリー
1960年に「Hüseyin Yilmaz」というトルコ人が仕事のためにドイツに来て、ドイツで家庭を作ります。「Hüseyin Yilmaz」は自分のことをトルコ人だと考えていますが、ドイツに生まれて育った家族は、ドイツが故郷になりました。しかし「Hüseyin Yilmaz」の子供たちはドイツにいても、ドイツ人からは「トルコ人」だと思われて、トルコ人には「ドイツ人」だと思われてしまいます。そのため「私は、いったいだれ?」という、アイデンティティへの疑問を感じるようになります。
ある時、「Hüseyin Yilmaz」の孫は「自国ではない」トルコへ旅行します。そこで彼の疑問はもっと深く、強くなっていきます…。

ドイツ映画 「Almanya – Willkommen in Deutschland」 (アルマニャ-ドイツへようこそ)「Almanya」とはトルコ語で「ドイツ」という意味です。この映画はドイツにいるトルコ人の、「自分の本当の国はどこか?」「私のアイデンティティは何か?」という問題を投げかけてくる映画です。

現在ドイツには、トルコオリジンの人が150万人住んでいます。「Almanya」という映画は外国籍の問題と言うよりも、二つのオリジンを持っている人たちの考え方や悩みを表現しています。
この映画はドイツとトルコのステレオタイプな見方を批判して、ドイツにおける社会の変化を表しています。現在のヨーロッパ的な考えがわかるので、お勧めしたい映画です。

その2「Das Leben der Anderen」
(他人の人生)(邦題:善き人のためのソナタ)

◆ストーリー
1984年11月、ベルリンの壁が崩壊する5年前の東ドイツが舞台です。
東ドイツは当時、移民を監視するシステムで自分たちの力を守っていました。言論、出版、表現の自由は抑圧されていて、特にクリエイティブなアーティストたちは政府から、危ない思想の持ち主だと考えられていました。
主人公は、危険思想の持ち主だとされたある劇作家とその同棲相手をスパイするよう命じられます。しかし次第に劇作家の理想とする世界を理解し始めて、その時はまだ想像もしたことがなかった、彼の考えるピュアな世界に魅力を感じます。
主人公は自分の情けない人生を意識して、政府に対する従順な行動に対して疑問を抱くようになります。そして…(この先は、見てのお楽しみです!!)

ドイツ映画、「Das Leben der Anderen」 善き人のためのソナタ)
主人公役の俳優、ウルリッヒ・ミューエ

東西ドイツの歴史は、今のドイツ人の考え方の元になっています。そのため、現代のドイツがどうしてこのような考えをするかを理解するためには、とっても重要な映画だと思っています。2007年の、アカデミー賞の外国語映画賞を受賞しました。
日本語版もあるので、ぜひ見てくださいね。

その3Kirschblüten – Hanami
(桜-花見)

ストーリー
主人公のRudiは末期のガンです。しかも彼の奥さんは急に亡くなってしまいます。彼は奥さんの夢だったで、日本に行って富士山を見て、舞踏を踊ることを代わりに実現しようとします。
Rudiはドイツでも日本でも、息子たちに冷たくあしらわれてしまいます。そんな時に、上野にいるホームレスの少女、ゆうと出会います。そして仲良くなった2人は、Rudiの妻の夢を実現するために富士山へ向かいます…。

ドイツ映画 Kirschblüten – Hanami (桜-花見)

 

この映画は人の心の描き方がとても上手くて、深くてつらい話です。なので私はこれを見た時には心がすごく重くなってしまいました。でも、「何のために生きているのか」「人生で大事なことは何か」、というドイツ人がよく悩んでいることを表現しているので、日本人の方にも、ぜひ見てもらいたいです。

もし他に、見たことがあるドイツ映画があったら教えてください!

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