ドイツ語の名文、諺『静水は奥深い』

Julia Ecom(イーコム)
こんにちは、EcomのJuliaです。
静かな人と出会った時、その人はただのシャイな人だと決めつけてしまうことはありませんか?私は結構よく話す性格なので、そういう風に思ってしまうことがあります。
でも、後でその人のことをよく知って、相手が持っている能力に対して驚くことがありますよね。そんなシチュエーションを説明した、ドイツ語の名文があります。

 

第48回
“Stille Wasser sind tief.”
(静水は奥深い)

 

ドイツ語の名文、諺 "Stille Wasser sind tief." (静水は奥深い)

 

★意味★
「Stille Wasser sind tief.」というフレーズは、自然の現象から生まれました。普段は池を見ても、本当に平和で一切危険がなさそうに見えますよね。しかし実際は非常に深く、溺れてしまうこともあります。
「Stilles Wasser」(静水)とは池の水のように静かな人のことで、「tief」(奥深い)はその人の持っている、びっくりするような性格や能力を表しています。
例えば、会社に新しく入って来たばかりの人はとても静かで、特別な能力を持っているようには見えません。ですが、急に英語の電話が入っても、その新入社員は何の問題もなくペラペラ英語で話しています。そんな時に「Stille Wasser sind tief.」が使えます。「Müllerさんは英語が話せるんだ、全く知らなかった!そもそも、ドイツ語で話しているのも聞いたことがなかったからね」「そうだね、Stille Wasser sind tief.だよね」といった感じです。
このフレーズは能力に関してだけではなく、性格に対しても使うことができます。地味そうな人がアーティストだったり、いつもは話さない人が実はとても面白かったり、という場合に「Stille Wasser sind tief.」と言えます。
日本語には「能ある鷹は爪を隠す」という諺がありますよね。これと意味はかなり近いですが、雰囲気は少し異なっていると思います。「能ある鷹は爪を隠す」の場合だと、わざと自分の実力を隠しているようなイメージです。「Stille Wasser sind tief.」だと、自分で能力をひけらかさないというよりも、周りがその人に対して持っているイメージを表しています。

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