ドイツ語の面白い言葉「Der Denkzettel」(考えさせるメモ)とは一体?

Guten Tag, ihr Lieben! お元気ですか?外国語を勉強するときに、ネイティブのような言い方を習うことは難しいですね。
教科書は外国人向けで、オーソドックスな単語だけで作られていて、実際ドイツ人がよく使う言い方はあまり出てこないと思います。

今日は、教科書にはあまり見つからない、面白いドイツ語の単語を教えたいと思います。 その言葉は「der Denkzettel」です。「denken」は「思う・考える・考えさせる」で、
「der Zettel」は「紙・メモ・ノート」との意味で合成されています。結果、「der Denkzettel」は「考えさせるメモ」として、直訳ができます。ですが、「考えさせるメモ」はどんなものでしょうか?

メモ自体は、何かを忘れないように書くものですね。こちらの「Denkzettel」の中にも、同じ意味ですが、一体何を忘れないようにしているのでしょうか?

「der Denkzettel」は自分のために書くものではなく、他の人からもらうメモなのです。言葉の文化的背景を見てみましょう。
古くドイツ中世時代から使われています。裁判に招集されたときにもらった紙は「Denkzettel」と呼ばれました。なので、何か違法行為に「Denkzettel」という紙をもらってから、罰になりました
これに関連して、自分の悪事について考えさせなおしてもらいたい気持ちから、「der Denkzettel」を渡し、悪いことをもう一度しないようにする紙なのです。

例えば、自分が何か悪いことをしたときに、その意識がない人がたくさんいます。 その時に、悪いことされた人は、再発防止を行います。
それが「der Denkzettel」です。「der Denkzettel」は、動詞「geben」(あげる)、「verpassen」(与える)で使います。 「Denkzettel」を受けるときは、「einen Denkzettel bekommen」という言い方で使います。

実際の例文で、確認してみましょう。

A: Sag mal, warum ist Peter plötzlich so nett zu dir? Ich dachte, ihr könnt euch nicht leiden? (ね、どうしてペーターさんはいきなりあなたに対して、優しくなってきましたか? 仲がよくないと思いましたが)

B: Ich habe ihm einen Denkzettel verpasst. Er hat mir eine sehr unhöfliche Mail geschrieben. Die habe ich an seine Mutter weitergeleitet. Die war gar nicht glücklich darüber.
(考えさせるメモを渡しましたから。 私にとても失礼なメールを書いてきました。 そのメールをペーターのお母さんに渡しました。息子さんの書き方について、怒ってしまいましたから。)

A:Hahaha, diesen Denkzettel wird er nicht vergessen. Also wird er jetzt netter zu dir sein.  (笑 こちらのDenkzettelは忘れないでしょうね。じゃ、これからもっとよくなるでしょうね)

こちらの会話には、再発予防のために、ペーターさんのお母さんを連絡して、お母さんはとても怒って、ペーターに失礼をしないようにしました。 そのための「Denkzettel」が使われました。
今回の単語はちょっと日本人には馴染みがなくて使いにくいと思いますが、ドイツ人はよく使うので、覚えておくと便利だと思います。

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