みんなさん、guten Tag! Wie geht es Ihnen?イーコムのユリアです。
面白いドイツ語の慣用句コーナーへようこそ!今日はスラング的な慣用フレーズを紹介したいと思います。
翻訳を見ると、最初はあまり使えなさそうなフレーズに見えますが、よく耳にするので、ぜひ説明を読んでください!今日は「Ein Loch in die Wand starren」です。
直訳:見つめて、壁に穴をつくってしまう
意味:ぼんやりと見続ける。ボーとしている。
「das Loch」は「穴」で、「die Wand」は「壁」という名詞です。「starren」という動詞は「見つめる」、「in die」は「中へ」と翻訳ができます。そうすると「Ein Loch in die Wand starren」は、「見つめて、壁に穴をつくってしまう」との意味になります。目はそんなに強くなくて、どうやって壁の中に穴を作ってしまうのでしょうか?
こちらのフレーズのイメージを、想像してみましょう。カウチに座っています。特にすることがなく、ずっと壁ばかりを見ています。壁を何時間も見続けます。何時間も見続けたために、壁がどんどん細くなってしまい、いつか壁に穴を空けてしまいます。
ですが、どうして長い間に壁を見るのでしょうか?積極的ではなく、ぼーっと、とくに何も考えなくて、「ぼんやりとしている」時がよくありますね。ですので、「Ein Loch in die Wand starren」は、日本語で「ぼんやりと見る、ぼーっとしている」として翻訳ができます。
実際の使用例を見てみましょう:
A: Alles okay mit dir? (大丈夫?)
B: Hmm, was hast du gesagt? (うん? 何か言ったの?)
A: Alles okay mit dir? Was starrst du denn Löcher in die Wand?
(大丈夫かと聞いたんだけど。なんで目を据えて、壁に穴をつくってしまうの?)
B: ja, ja…ich war gerade in Gedanken (うん、物思いにふけっていただけ・・・)
Bさんは、ぼーっとしていたので、Aさんは何か問題があるかと知りたくて、
「Was starrst du Löcher(穴たち) in die Wand?」を使って、聞いてみました。
特に問題がなく、ただ、ぼーっとしていただけでした。
友達は家族のメンバーは物思いにふけているときに使えます。
壁にドリルで穴をあける代わりに、目で空けられたら、実生活で、色々と楽かもしれませんね(笑)