フランス人はなぜ古い物が好きなのか?(前編)

Ecom講師 Olfa

こんにちは、Ecomフランス語のOlfaです。

今日は、フランス人の好みや価値観について話したいと思います。
日本人とフランス人の好みには様々な共通点があります。ただ今回は、私が日本で生活して感じてきた「違い」の方をお話しさせて頂きたいです!

この記事は、読者の方からのコメントを答えている時に思い付きました。皆さんのコメントのお蔭で、フランスの文化についてもっと話したくなりました

パリ生まれである私も、パリのイメージと言えば古い建物が連続している景色です。パリの街の古さは、パリジャンの誰もが意識していると思います。

パリには、日本で行われる「蚤の市」のようなものもあり、それは”La Brocante”と呼ばれています。この”Brocante”は、町のどこでも行うことができます。また、夏休みや週末に行われ場合は道路を通行止めにして、”Brocante”専用にします!期間は大体、一日または二日間です。その通りに住んでいる人たちも通行できなくなりますが、ほとんどの場合はその地域に住んでいる人たちも、自宅の正面のスペースで何かを出品します

 

フランス人はなぜ古い物が好きなのか?(前編)

 

色んな種類の品物が売られていますが、あまり区別はしないで自分の好きなように出品できます。なので、60%くらいの人は、ただ古い物を処分するために出品します。

 

そして、約30%は”Antiquité”な物を出します。Antiquitéは「古い」という意味です。このAntiquitéを売っている人のことを”Antiquaire”と呼びます。

Antiquaireたちは、歴史があって価値が高いものを売ります。もちろん一般の人も買うことができますが、大体はプロまたはアンティークな品物のファンが買っていきます

 

フランス人はなぜ古い物が好きなのか?(前編)

 

ちなみに残りの10%は、自分で栽培した野菜や果物、自分で縫った服や描いた絵などを売っています。

毎月色んな出版社から、Brocante専門の雑誌が出ています。その雑誌には、毎月山ほど開催されるBrocanteの日程が全部載っています。住所、主催者の電話番号、参加人数、出される品物の予想などなど…

Brocanteはフランス人にとってのお祭りのようなものです。だから、特に買い物の予定が無い人もよく遊びに行きます!食べ物なども売られています。Brocanteはフランスの大事な文化です^_^

 

フランス人はなぜ古い物が好きなのか?(前編)

 

AntiquairesはBrocanteで品物を売ったりもしますが、ほとんどは自分の店で商品として展示します。貴重なものですからね。
ちなみにTintin(タンタンの冒険)でも、Brocanteのことが出てきます

 

フランス人はなぜ古い物が好きなのか?(前編)

 

[ほらスノーウィ素敵な帆船ですね]       [非常に綺麗ですね.買ってハドック船長にあげましょうか...] 
と言う意味の吹き出しですね^-^

Brocanteは普通のお店と何が違うのでしょうか?品物が安く手に入ることはもちろんですが、それだけではありません。

実はフランス人にとって、Brocanteの魅力は「唯一のものが買える」ことです。以前も話しましたが、フランス人はオリジナリティーや独自性を一番に求めます。他の人とは似たくない、自分らしさを高めたいという気持ちが非常に強いです。Brocanteで売られている品物の大体は、その一個しか存在しません。だからで、人と同じものになる可能性はかなり低いです。
また、もうお店では売っていない品物を新しく手に入れることも、魅力の一部です。販売を中止してしまっていたり、海外でしか売られていなかったりというケースですね。他の所では見つからないオリジナルなもの、普段は目にしないものをいっぱい発見できます^^
値段だけではなく、様々な理由でフランス人はBrocanteが大好きです!

ちなみに、一般的には”La Brocante”ですが”la Braderie”という名前も使われています。
ただ”Braderie”は元々「安く売れる、値切る」という意味なので、”Antiquaire”などに対しては不適切ですね!(笑)

次回も、フランス人の古いものを大切にする文化を紹介しますね

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