誰でもたまには「もしあれが、ああなっていたらなあ」「ああいうことが起きたら、全てが変わるんだけどな」と現実を無視して色々な仮定、想像をすると思います。
「来週晴れそうなので、遠い所へ行ってピックニックをしませんか?」
「でも、もし行く途中で雨が降り出したら困るでしょう?あと、もし向こうに着いた時に虫がいっぱいいたら刺されてしまうよ?もし車が故障をしてしまったら帰れなくなるでしょう?」
上の会話では、「もし」が多すぎですよね?(笑)
今日の名文にはあんまり深い意味はないですが、なぜかフランス人はものすごいよく使っています!何かの想像をすることが好きな人が多いからかな?
上のような会話は、たしかにフランス人がしていそうです(笑)
第21回
「Avec des si et des mais, on mettrait Paris en bouteille.」
(「もし」や「けど」で、パリはボトルに入るだろう)
このフレーズは、「もしも」や「だけど」を使い過ぎる人に対する皮肉ですね。もちろん何かを仮定することは悪く無いですが、それを言い過ぎると全然現実的ではなくなってしまいますからね。
議論の時に「もし」を言っても、あくまで想像なので正論にはなりませんね。皆さんは、「もし」をたくさん使う人と議論したことがありますか?自分が何を言っても、それに対して「だけど、もし…」と言われたら大変ですよね?
「私はこの車を買いたいけど、すごく高いから無理です。最後の1台なのに残念だな…。」と誰かに言って、その人に「でも、もしかしたら明日あなたはお金持ちになるかもよ?だったら買ったほうがよくない?」と返されたら嫌ですよね?「そんなの、ありえないでしょ!」と思うはずです。
このフレーズで使われている「En bouteille」(ボトル)とは、伝統的な芸術のことです。
皆さんはボトルシップという、瓶の中に入っている小さな船を見たことがありますか?この芸術は、船をどうやってボトルに入れるのかが一番の謎でありポイントです。そこに色んなテクニックがあります。
つまり「もし」ばっかり言う人は例え話のアイデアで何でもできてしまう、パリの街だって瓶に入れることができてしまうという皮肉ですね。ありえないことを言う人や嘘つきにも使えるフレーズです。