こんにちは、EcomのOlfaです。
皆さん、今欲しい物はありますか?「欲しいものが全部欲しい」というわがままな人もいるでしょうし、「お金だけ欲しい」という人もいれば、愛や友情などの、目に見えないものが欲しい人もいると思います。
今日は、そんなわがままな私たち人間の心を上手く表したフランス語の名文を紹介します。
第8回
Vouloir le beurre et l’argent du beurre
(バターが欲しいし、バターを買うお金も欲しい)
このフレーズはフランス人の間でとっても知られていて、曲の歌詞、映画の台詞、毎日の生活でも、たくさん出てきます。フランス人が、本当によく使う言葉です。
さて、この名文が表そうとしているイメージが、理解できますでしょうか?
まず、「バターを買いたくてもお金がない人」とは、具体的な物を手に入れたいけどその手段がない人を指します。だけどこの人は妥協したくないし、バターは譲れないんですね。
つまり、物も欲しいしそれを手に入れる手段(お金、権利、能力など)も欲しいという、わがままな人のことを例えたフレーズです。
そのためこのフレーズは、両親が子供に対して使うことが多いです。また、親しい友達に「それはちょっとワガママだよ!」と言いたい時にもよく使います。
「Tu veux le beurre et l’argent du beurre ?」(あなたは、バターとバターのお金が両方欲しいの?)
「Tu ne peux pas avoir le beurre et l’argent du beurre !」(あなたが、バターとバターのお金をもらうのは無理なことです!)
といった使い方が一般的ですね。
このフレーズはたいてい、「あなたはわがままです」という意味で使いますが、もう少し深い使い方もあります。
相手に対して、「今は困難な状況にいるから、欲しい物を手に入れるまでには犠牲が必要だ」ということを伝えたい場合にもこの名文が使えます。今は辛いけど我慢してね、という表現ですね。
その時は、以下のように言うことが多いです^_^
「On ne peut pas avoir le beurre et l’argent du beurre…」(バターとそのお金の両方を保てるなんて、有り得ないですね…。)
このフレーズは毎日の生活で使える機会があると思うので、ぜひフランス人っぽく言ってみてくださいね~。