Всем привет! みなさん、こんにちは!Ecomのユリヤです。夏休みは多くの日本人が、留学や海外旅行へ出かけますね。ロシアもソ連時代は海外に出ることが難しかったのですが、90年代から海外旅行ブームが始まっていまだに続いています。その中でも「あこがれの国」の一つが日本でしょう。
ついこの間、日本に旅行するためにガイドの仲介を頼まれた3人家族に旅の感想を聞いた所、意外な話が聞けたので紹介したいと思います。
彼らが一番驚いたことは、意外にも「行列」だそうです。(最初に訪れたのがディズニーランドだということも影響していると思いますが)
私がこれを「意外」だと感じたのには理由があります。ソ連は60年代からずっと、モノがないために「行列の国」と呼ばれていたからです。そんなロシアの国民が行列を嫌がることに、少しびっくりしました。
当時は本当にモノがなく、何かが売られているならとりあえず並んで買っておこうという考えだったため、行列は日常茶飯事だったそうです。大変な時代ですね。
母から当時の話によると、行列を見たら誰もがとりあえず並んで、その後で「これは何を買うために並んでいるの?」と周りに聞いていたそうです。しかも、たとえそれが必要のない物だったとしても、とりあえず並んでおきます。なぜならそれを買ってから、他の人と何かを交換するために使えるからです。
とは言っても、もちろんこれは昔の話。今は日本やアメリカと一緒で、スーパーや小さな店も商品であふれています。それでも郵便局や銀行は今でも行列が並びます。番号札式ではなく、単純に並ぶ必要のあるサービスも多いですね。
それがあるから私は、日本の行列もロシア人ならてっきり気にしないのではないかと思っていました。
ですが、この日本旅行帰りの家族は「話にも聞いていたし、土地の割に人が多いから仕方ないこともわかっているんだけど、あれだけは本当に我慢できなかったの。しかも、他の人はみんな大人しく待っているから偉いよね!行列を嫌がっている自分がおかしいのかと思ったよ。でも、貴重な時間がもったいよね」と笑顔で話してくれました。我慢強いことで有名な日本人ですから、行列くらいで我々ロシア人の様に短気になったりはしないのですね。長い待ち時間でも静かに待っていられるのはやはり、周りを気にする文化が影響しているのではないかと思います。
「みんな待っているからしょうがない」と思う日本人に比べ、ロシア人は「なんで私たちみんな、こんなに待たされちゃってるの!?」と怒りを覚えるワケです。
これは私の個人的な意見ですが、日本では「並んで待っていれば必ず目的が果たせる」という安心感がありますが、ロシアでは「こんなに待たされるなんて、本当はもう全部売れちゃった、終わっちゃったんじゃないの?」という不安があるのだと思います。
さて、この日本を訪れた3人家族ですが、最初は行列が我慢できなかったそうです。1人が待っている間に他の人がトイレに行ったりアイスを買ったりということもしたそうですが、後でガイドさんから「日本ではそうすると横入りになっちゃうんですよ」と聞かされてからは、素直に待つようになったそうです。