ロシア人が日本へ向けた、200年以上の「片思い」

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Всем привет!こんにちは!

Ecomのユリヤです。日本から見たロシアのイメージと言うと、何を思い浮かべますか?

「寒い」「ウオッカ」「毛皮の帽子」…極端かもしれませんが、大体こんなところじゃないでしょうか。

ところが、ロシア人に日本について聞くと、30分は語り続けてしまう可能性があるのでご用心!

そう、ロシア人は日本が大好きなんです!

「そういう話はよく聞くけど、実際はそうでもないんじゃないの?」なんて思いますか?

実はロシアには、どこの国の料理よりも日本食のレストランが多いのです。

しかも、ロシア食よりも多いんですよ?

ごいと思いませんか?

これだけでも、ロシア人がいかに日本好きなのかがわかります。

そこで今日は、ロシア人の日本に対する「片思い」を伝えたいと思います!(笑)

 

歴史をさかのぼると、ロシアの片思いは大黒屋光太夫(注:1782年に嵐のため江戸へ向かう船が漂流し、ロシアを訪れることになった初めての日本人)の時代から始まっていると言えます。

彼の評判もあって、当時からロシア人の目に映る日本人は真っ直ぐで一生懸命、また正直なイメージがありました。

時がたち、ヨーロッパでジャポニズムが流行りだした時も、ロシアの画家たちは日本の美術に夢中になりました。

 

そしてソ連が解放された時代には、外国から入ってきた「将軍」というドラマ

(注:ジェームズ・クラベルの小説『Shōgun』を原作として、1980年にアメリカ・NBCで制作・放送されたテレビドラマ)によって、日本への関心がまた一気に高まりました。

 

ロシア人が日本へ向けた、200年以上の「片思い」
三重県には大黒屋光太夫の記念館があるそうですよ。近くにお住まいの方、行ってみては?

元々ロシア人は、日本の気高い侍というイメージにとても興味を持っているようです。

一度ある友人に、それはなぜなのか聞いたら「ロシア男性のあこがれが侍なんだよ!」答えていました。

「アメリカだとカウボーイだからなんか品がないし、フランスの男は女々しいイメージがある。

だけど「侍」って「本当の男」って感じじゃん!」だそうです。

私も個人的に、日本人男性は体が欧米人より小さめでも、芯があって固いというか、いざという時に頼れるイメージがあります。

なので、ロシア人が持つ「侍」に対するイメージもわからなくはありません。

 

話は戻りますが、現代のロシア人が日本好きになった理由として欠かせないものがもう一つあります。

それはボリス・アクーニン先生の小説です。

ボリス・アクーニンはグルジア系ロシア人で、現代のロシア文学を代表する作家です。

おわかりかと思いますが、彼のペンネーム「アクーニン」は日本語の「悪人(あくにん)」をロシア語にしたものです。

しかも、彼の人気作の主役である推理の天才ファンドーリンは、日本に住んだことがあるという設定です。

アクーニンの作品はとても人気で、次々と展開されるストーリーを読んでいると止まらなくなります。

私も、ファンドーリンに夢中になって睡眠不足になることが何度もあります…。

和訳されているものも多数あって翻訳も素晴らしいので、一度コーヒーのおともに手にしてみてください。

特に『リヴァイアサン号殺人事件』はおすすめです!

 

もちろんロシアでも他の国と同様に、日本文学やアニメといった文化も大人気です。これについては、また詳しく書く機会を設けたいと思います。お楽しみに^^

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