ワールドカップでゴミを拾う日本人を見たチュニジア人の反応

olfa

こんにちは、Ecomのオルファです。

さて、今日話したいのは、私を含めてチュニジア人が日本や日本人に対して最近思ったことです。
ご存知のとおり、FIFAワールドカップ2014で日本コートジボワールと試合しましたね。日本は負けてしまいましたが、試合後に日本のサポーターはゴミを拾って次の試合を見るサポーターのために掃除をしていました。インターネットを中心に世界中で話題になったので、知っている方も多いと思います。

これは、チュニジアのテレビでもニュースで流れました!チュニジアは小さい国ですが、国民の外国に対する興味がとても強いです。アフリカ・アラブ・地中海はもちろん、植民地の歴史からフランスやヨーロッパのアイデンティティも持っているからですね。また、宗教も3つ存在する国です。なので、海外に共通点を見つけようとするのは当たり前です。

ニュースで「日本人は自分のゴミを自分で拾って帰ります」と流れた時には、皆とても感動しましたね(笑)
その後ラジオでも引き続き話題になって、ほとんどの人が「それは流石です!」と反応していました。

 

 

ワールドカップでゴミを拾う日本人を見たチュニジア人の反応

 

この写真のキャプションには「試合後に日本人サポーターは自分の席を掃除しただけでなく、日本チームはコートジボワールに負けたため自分たちのサポーターにお辞儀をしました…」と書いてあります。

チュニジアからすると日本は十分強いチームなのに、負けて謝るのは更に偉いです。これに対しては「どうして日本人はこういうことができるの?」というコメントがたくさん来ていました。
また、この写真には

#‏احسان_اخلاق‬‬
(最も礼儀正しい)
#‏إسلام_بدون_مسلمين_‬
(ムスリムではないイスラム思考の人)

というハッシュタグが付いていました。
2つ目のハッシュタグは、アラブ世界のSNSで頻繁に出てくるキーワードです。これはどういう意味でしょうか?イスラム教では、いくつかの基本的な教えがあります。その中には「対人関係を守る」「相手を自分と同じ者と思って、いつも思いやる」「礼儀正しく行動する」「友達や隣人との付き合いの大事さ」「相手と協力すること、手伝うこと」「喧嘩をしない、悪口を言わない」「困っている人に時間やお金を貸す」といったものがあります。見ればわかるように、仲間や共同体、集団生活を大事にしていますね。
ですが皆さん、これは中々難しいことですよね。人間はとにかく個人主義的に考える傾向があり、アラブ人も例外ではありません。「それは仕方ないよ」と考えるアラブ人も多いですが、日本人の行動を見たら「アラブ人よりアラブ人っぽい!」と思います。そこで「ムスリムではないイスラム思考の人」という意味のハッシュタグが使われています!
自分たちが守れていない神様の教えを、全く知らずに完璧に守っている日本人は、アラブ人の目から見たらすごいです。

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