中国語故事成語第23回 『情人眼里出西施 』

皆さん、こんにちは。Ecom中国語ネットです^^

突然ですが、今回で中国語故事成語の紹介は最後になります。最後のフレーズは、あまり使うチャンスが少ないですね。できればあまり使わないほうが良いですが、でも使わざるをえないこともあるかと思います…。

 

第23回

情人眼里出西施

 

中国語故事成語第23回 『情人眼里出西施 』

 

“情人眼里出西施”は日本の諺だと「あばたもえくぼ」です。ちょっと難しいですか?「あばたもえくぼ」という表現は主に顔に対して使いますが、“情人眼里出西施”はより広く全体的なイメージを表します。
この故事成語を直訳すると「惚れた人の目には西施に見える」です。西施とは春秋時代の越にいた美人で、中国古代四大美女の内の一人です。つまり、自分が好きな相手は実際の外見に関係なく、西施のようなすごい美人に見えるということです。

例文
他眼也不转看着元娘,越看越有趣,正是情人眼里出西施。(明•西湖渔隐主人《欢喜冤家》第五回)
(日本語訳)
彼は目を凝らして娘を見ている、見れば見るほど興味深くなる。まさに「惚れた人の目には西施に見える」ってことだ。

“情人眼里出西施”は結構、カジュアルに使われています。恋愛以外でも使うことは多いです。それから字の感じが綺麗なので、ドラマや映画のタイトルとしてもよく使われますよ。ちなみに、以下の例が一番日常的に聞こえてくる使い方ですね。

使用例
学生甲:为甚么天宇会喜欢小翠的?她这么……”漂亮”。
xué sheng jiă:wèi shén me tiān yŭ huì xĭ huan xiăo cuì de? tā zhè me …… “piào liang”.
学生乙:可能情人眼里出西施吧。 我们是不会明白的。
xué sheng yĭ:kě néng qíng rén yăn lĭ chū xī shī ba. wŏ men shì bù huì míng bai de.
(日本語訳)
学生甲:どうして、天宇君は翠ちゃんのことが好きなのだろうか?彼女はとても……「綺麗」だけど。
学生乙:多分「惚れた人の目には西施に見える」ってことだろう。私達に分かるはずがないよ。

いいですね~。誰でも西施に見えたらいいなと思いますよね。
ちなみにですが、西施はもちろん女性ですから“情人”は基本的に男性ですよ。
現在だと、そんなに綺麗ではなく魅力もイマイチな女性のことが大好きな男性に対して使います。ただし、少し考えればわかるように褒める言葉ではないですよ!気をつけてくださいね。

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