国歌が英語からフランス語に変わる?カナダの言語事情

イーコムjenn

EcomのJennです。皆さん、こんにちは!Hello everyone! Bonjour tout le monde!

カナダでは英語フランス語が話されていると知っている方は多いと思います。でも、どこの地域で英語を話すか、どこの地域でフランス語を話すか、両方の言語を話せる人はどれだけいるのでしょうか?そこまでは、知らない人が多いと思います。そこで今日は、カナダ言語状況を詳しく紹介したいと思います。

英語とフランス語 カナダの言語事情
英語とフランス語が書かれたラベル

まず、カナダに英語とフランス語という2つの公用語がある理由について話します。元々カナダは、イギリスとフランス、2つの国の植民地でした。最初の頃は、カナダにはイギリス人よりもフランス人の方が多くいました!その後、イギリスとフランスの間に戦争があって、フランスが負けたため、カナダの大部分がフランスからイギリスへ割譲されました。しかし戦争の後も、フランス語を話す人がまだ大勢残っていました。彼らは、自分たちの言語と文化を守り続けました。そのためカナダはイギリスから独立した時も、政府では英語とフランス語の両方を使っていました。そして1969年に、英語とフランス語が平等にカナダの公用語となりました。

現在カナダでは、英語が母国語の人は56.9%で、フランス語が母国語の人は21.3%です。ケベック州はフランス語を話す人が多いことで有名ですが、47%の人は英語も話せます。他の州では英語を話す人が多いですが、ニューブランズウィック州やオンタリオ州などには、フランス語のコミュニティがあります

また、カナダ人の17.5%は英語とフランス語のバイリンガルです。実は私の父はケベック出身で、フランス語と英語両方のネイティブです。そのため家でフランス語を話すこともあるので、私も弟も、英語とフランス語を両方話せます。

英語とフランス語 カナダの言語事情
①…英語 ②…英語とフランス語 ③…フランス語
(北の方に色が付いていなのは、人口が少ないからです)

政府のサービスは基本的に、英語とフランス語の両方に対応しています。例えば、カナダに移民申請を行う際、書類は英語とフランス語のどちらでも提出することが出来ます。また、区役所などのスタッフはほとんど皆、バイリンガルです。食品のラベルなども、英語とフランス語の両方があります。また先ほどの写真の缶詰のように、1つのラベルに両方の言語が使われていることもあります

英語とフランス語 カナダの言語事情

ちなみにカナダの国歌にも、英語版とフランス語版があります。英語で歌い始めて、途中でフランス語に変えて、最後はまた英語で歌うこともあります(笑)

こちらは英語版です。

こちらはフランス語版です。


カナダに来れば、英語とフランス語の2つの言語に触れることができますよ

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