曖昧な日本語の決まり文句、ドイツ人的にドイツ語では何と言う?

皆さん、guten Tag! Wie geht es Ihnen? イーコムのユリアです。皆さんの中には、日本語を打ち込んで、ドイツ語への翻訳などを行う人も多いと思います。
そんな時、日本語のフレーズには、曖昧なものがたくさんあって、きちんとしたドイツ語に翻訳しにくいものも多いと思います。
もちろん無理に翻訳したものを使うより、その状態のイメージに合った、別のドイツ語フレーズを組み合わせて使えば、多少回りくどくてもいいと思います。

しかし、今日は、あえて日本語の代表的な三つの曖昧フレーズを詳しくみて、どうやってドイツ語で説明できるか、紹介したいと思います。

もちろん100%その日本語と同じ意味というわけではないですが、ドイツ語ネイティブの私が、その時に言うドイツ語だったら、これでしょう!と考えてみました。
参考にしてもらえればと思います。

① よろしくお願いします。

日本人がよく使うフレーズの代表ですが、とても曖昧ですね。よろしくって何でしょう?
どんな意味をしているか、日本人でもはっきり答えられませんね。
ドイツ語の場合、このような意味が含めていると思います:

・Auf eine gute Zusammenarbeit. (協力をよくできますように!)
こちらの言い方が、会社に入った時や、新しいプロジェクトが始まったときに使える言い方です。そのため、ビジネスっぽいフレーズです。

・Ich verlass mich auf dich. (あなたを頼りにします)
何かをお願いする、“よろしくお願いします”の場合、
こちらのフレーズは、同僚や友達に何かを頼むときに使えます。ビジネスでも、プライベートの時に、両方使えます。
日本語的に一番しっくりくるのではないでしょうか?

・Vielen Dank für deine Hilfe, Danke schon mal.
(手伝い、ありがとうございます。 先んじて、ありがとう!)
上と同じく、お願い系の“よろしくお願いします”に使えます。
こちらの言い方のほうがカジュアルですが、感謝の気持ちが入っているので、いつでも使えばいいと思います。

② お疲れ様です。
こちらの言い方も、定番フレーズの一つですね。
仕事が終わってから使えるし、打ち上げの時にも使えるし、別れの挨拶代わりにも使えますね。 ドイツ語の場合をそれぞれみてみましょう。

・(Ihnen) Einen schönen Feierabend. (素敵な退社時間になるように)
1日の仕事の終わりに述べる場合、上のフレーズがいいでしょう。
「der Feierabend」は仕事が終わってからの自由な時間です。
ドイツ人は仕事とプライベートをきちんと分けているので、仕事が終わってから、新しい楽しい退社時間を過ごすことが大事です。そのため、オフィスに出るときに、出ている人でも、まだオフィスに残っている人でも、使えるフレーズです。

・Das haben Sie gut gemacht. (よくできましたね!)
こちらのフレーズは、プロジェクトやタスクが頑張って終わり、成功になった場合に言えばいいものです。
日本語の場合がちょっと皮肉っぽい感じに聞こえるかもしれませんが、ドイツ語の場合、仕事がきちんとできて、感謝している、そのままの意味で使います。
Sieの代わりに duを使えば、家族にも、友達にも使えます。

・Das war ganz schön hart für dich. (大変な時でしたね)
ねぎらい系の“お疲れ様です”で使います。
タスクや大変な状態がやっと終わってから、こちらのフレーズを使えます。話し相手の苦労を認める言い方で、知り合いにはやっと大変な状態が終わってから、使ってみてください。
・Endlich geschafft! (やっとできました!)
上に書いてある言い方は、相手の苦労を認めているものですが、こちらの場合には、特に誰かに直接はなしをかけているより、一般的に独り言として、「できた!疲れた!」を言いたいときに使えます。 このフレーズはスラングですが、ビジネスにも、家族にも言えます。

③仕方がないです。
「仕方がない」というのは、私的に、日本人がよく使う面白フレーズの1つだと感じています。
ドイツ人は結構前向きな性格を持っているので、仕方がないで流さず、できれば解決方法を考えます。ですが、もし本当に不可能であれば、「仕方がない」も使います。
例えば、飛行機が欠航で、他に手段を探してもない場合、など。
ドイツ語だと、このような言い方になります。
・Da kann man nichts machen. (することがない)
googleで検索すると、こちらのフレーズは出てくると思います。一応言えますが、ちょっと不自然な感じもします。ですが、ビジネスでも、プライベートでも安心して、失礼にならなくて、使えます。
・Das lässt sich nicht ändern. (変更はもうできない)
こちらの言い方はとても実際的ですね 笑 もうあきらめて、その状態を受け取るしかない場合には使えます。
・Das ist halt so. (その状態はその状態である)
「halt」を使えると、変更ができない、当然なものであるとの感動詞です。そのため、もう変更ができない、その状態はそのままを認めないといけないときに使えます。 こちらのフレーズは俗言できで、ちょっとルーズないい方です。 友達や家族の中に使えばいいです。

みんなさん、日本語定番フレーズのドイツ語訳はいかがでしたか?
日本語発想のままドイツ語を話していくのは、不自然なドイツ語になり、Ecomではあまりお勧めされていませんが、定番フレーズをあえてドイツ語にするとこうなるんだという豆知識で知って頂ければと思います。

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