統一前のドイツ国歌には歌えない歌詞があった?

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こんにちは、EcomのJuliaです!皆さんは1990年にドイツで何が起こったか、ご存知ですよね?1990年にドイツは東西統一しました。その時、東ドイツと西ドイツを繋げる国歌が必要になりました。ですが、それを決める以前のドイツ国歌には様々な問題点があったことをご存知ですか?

 

統一前のドイツ国歌には歌えない歌詞があった?

現在のドイツ国歌はホフマン・フォン・ファラースレーベンという作家の歌詞で(ドイツ語:Deutschlandlied)メロディーはフランツ・ヨーゼフ・ハイドンの「神よ、皇帝フランツを守り給え」という歌を元にしています。
ただ「世界中で、ドイツは最高」などのフレーズが入ったため、第二次世界大戦の直後には、この歌詞を歌ってはいけませんでした。その問題を解決するため、ナチ・ドイツの時に禁止されていたドイツの歌(ドイツ語: Deutschlandlied)の三つ目の一節の歌詞を使い、1952年に国歌ができました。
ただ、それで解決とはいきませんでした。ある問題点がまだ残っていたのです。歌詞を見ると、わかると思います。

Einigkeit und Recht und Freiheit für das deutsche Vaterland!
Danach lasst uns alle streben brüderlich mit Herz und Hand!
Einigkeit und Recht und Freiheit sind des Glückes Unterpfand:
|: Blüh im Glanze dieses Glückes, blühe, deutsches Vaterland!
(統一と正義と自由を 父なる祖国ドイツの為に

その為に我らは挙げて兄弟の如く 心と手を携えて努力しようではないか

統一と正義と自由は 幸福の証である

その幸福の光の中で栄えよ 父なる祖国ドイツ)

分断国家のドイツには、統一という言葉が不適切ですね。そのため、国歌を流す機会がああっても国歌を歌わず、伴奏のみを使っていました。その後、1990年の東西統一のおかげでドイツ国歌がようやく完成されました。心と手を携えて努力して、統一したドイツを作ろうという考え方は、統一当時のドイツ人の意識にぴったり合う国歌だと言えますね。
いかがでしたか?ドイツ国歌、ぜひ聞いてみてくださいね!

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