みんなさん、Guten Tag, wie geht es Ihnen?
10月3日は、ドイツで一番大事な記念日であり、祝日です。
ちょうど26年前の1990年の10月3日、東西ドイツの統一が宣言されました。
このように言うと、皆さんは、TVで見たベルリンの壁が壊されるシーンや、ブランデンブルク門でのお祝いシーンをイメージされるかもしれません、が、あれは、ドイツ統一の日の約1年前、1989年11月9日です。
ではなぜ、そんなに、皆さんに有名なベルリンの壁崩壊の11月9日がドイツ統一の日にならなかったのでしょうか?
それは、11月9日には、歴史上、「水晶の夜」というユダヤ人襲撃の日や、ヒトラーのミュンヘン一揆が同じ11月9日だったので、この日を祝日となってしまうことを問題にしたのです。
1990年10月3日に、具体的に何があったかと言いますと、
Brandenburg(ブランデンブルク),
Mecklenburg-Vorpommern (メークレンブルク・フォーアポンメルン),
Sachsen(サクソン),
Sachsen-Anhalt (ザクセン・アンハルト)
Thüringen (チューリンゲン)と
Berlin(ベルリン) は、
「Neue Bundesländer」(新連邦州)として、ドイツ連邦共和国に入り、今のドイツ連邦の形ができました。
そして、毎年この10月3日のお祝いの一体感を高めるため、ドイツ各地の都市が、順番に代表都市に選ばれます。
2015年はフランクフルトでしたが、
2016年のお祝いは、私の故郷ドレスデンとなりました!
2017年はMainzで行われる予定です。
今年は、式のため、私もドレスデンに行きます。
式の2日前の10月1日から、本番の3日まで、その日の標語と一緒に、たくさんのイベントが用意されています。
ちなみにですが、2年ほど前から、ドイツの難民問題で、とくにドレスデンは人種差別的な街のイメージになったため、今回ドレスデンでのドイツ統一の日のお祝いは、結構非難されていました。
ドレスデンの協力姿勢をみせるため、今年のテーマは、どんな人でも受け入れる「Buntes Sachsen」(カラフルなサクソン州)になりました。
10月1日のお祝いテーマは、「Demokratieförderung」(民主主義の増進)
10月2日のお祝いテーマは、「Integration」(統合)
10月3日のお祝いテーマは、「Gleichstellung」(同権)
ドイツの統一は26年前ですが、今でも東西ドイツで色々と差があるので、歴史的な分離を忘れないように、まだまだドイツ統一の日のお祝いが毎年必要だと思います。