CEFR(セファール)という、外国語習得指標を聞いたことがありますか?
よく、(主に、イギリス、アイルランド、オーストラリア)へ留学する際に、
『CEFRレベルB2をクリアしてください。そのためには、IELTSスコアだと6.5をクリアしてください。TOEFL換算だと・・・』といった文言があったり、
留学先の語学学校のクラス分けで、『あなたは、A2レベルからスタートしましょう。』と言われたりします。
CEFRは、もともと欧州の外国語学習者への基準値として使われ、それが日本でも大学受験への目安として、一気に広まりました。
ですので、欧州の企業にResume(履歴書)を出す場合、あなたの語学力で、例えば、英語B2、日本語C2
といった感じで出すこともあるので、内容について、興味がある人は知っておいたほうがいいでしょう。
そのCEFRが、最近2018年に、改定されました。
大きくは、下記2つ。
1.レベル分けが、4つから11へ細分化
これまで、BasicなAレベル、IndependentなBレベル、ProficiencyなCレベルと3つに大別し、それぞれ2つに分ける、計6ベルからなっていました(A1, A2, B1, B2, C1, C2)。
これに、まず、初学者、旅行者レベルのPreA1(A0)を入れます。
そして、C2よりさらに上、ネイティブ同等のAbove C2を増やしました。
私達日本人は、基本、日本語Above C2ですね!
これで8レベル。
そして中間のA2, B1, B2をそれぞれ2つにわけ、全体で11レベルに増やしたました。
Ecom levelも11レベル(全体33)なので、偶然、当校のレベル基準と相関するようになりました。
CEFRが、当校ECOMの評価基準に追いついてきたという感じでしょうか?!(笑)。
2.4技能から7技能(6技能)へ
-
Listening comprehension,(リスニング理解
-
Reading comprehension, (読解力)
-
Spoken interaction(やりとりしながら話すこと),
-
Written interaction,(応答返信、メール、SNS)
-
Spoken production(発表形式、プレゼン),
-
Written production, (topic作文, essay)
-
Mediation(仲介、複数話者、複数言語者との対話)
4技能といえば、読む、聞く、話す、書く
でした。
ただ、これだけだと、現代のニーズを満たすことができないということで、
話す、書くを、それぞれ、発表型と、双方向型に2分類しました。
これで、4つから6つに増えました。
これに、Mediation(仲介)という項目を加えて7スキル判定となりました。
正直、最後のMediationは、移民の多い欧米ならではという形なので、どこまで日本で重視されるかわからないので、6技能重視でみていく方向に、日本ではなると思っています。
皆さん、
留学される方はもちろん、留学など考えていない方も、語学レベル評価制度は、習っている先生からもフィードバックでもらう可能性もあるので、少し頭の片隅にいれておくといいですね。
Ecomは、引き続き、CEFR指標の動向に注視してまいります。