英検準1級試験概要
難易度
CEFRのB2レベルに位置する試験。新形式のエッセイと語彙の高さで、お子様受験生にとっては、2級から準1級の壁が一番の難敵。
一次試験
筆記(90分)/リスニング(約25分)
合格点は、1792点で、おおよそ8割がライン。
2級との違い
1つ前の英検2級との最も大きな違いは、
1.語彙のレベルがぐんとあがり、読解の文章が高度な社会性を帯びたものになる点
2. ライティングが、1級簡易版のようなエッセイ形式(120-150 words、4パラグラフ)となる。
です。
このため、2級までは一発合格してきたお子様が、準1級の壁にぶち当たることが多いです。
英検リニューアル前後の比較
2016年から、英検試験はリニューアルされました。2015年以前に受けていた人もいらっしゃると思いますので、比較を出しておきます。
・ライティングの配点割合が急激に増えた。(14%から33%へ)
・変わりにReading(語彙、読解)の配点割合が大幅に減った。
・ライティングの形式が、Email形式から、ショートエッセイ形式に変更となり、字数も増加。
・ライティングのエッセイ採点基準が明確になった。
・合格点が1792点と絶対基準となり、以前のように合格点が変動する相対基準でなくなった。
・合格ラインが約8割となり、以前の7割強から大幅にボーダーラインがアップ。
・(語彙、読解パートが易しくなる)
子ども向け英検準1級一次合格戦略、勉強法
・子供が大人より得意とするリスニングパートは確実にとる。
・慣れないエッセイについては、書き方を教わり添削を受けて、16点中、12点をコンスタントにk取れるようにする。
できれば14点取れるとかなり合格が楽になりますが、まずは12点を目指しましょう。
・対策の優先度合は、ライティング・語彙、リスニング、読解の順。
・一番は、英検ホームページに無料公開されている過去問を活用。形式や難易度に慣れること。
なお、市販されている予想問題集など過去問でない問題集は、実際の試験より難しく作ってあり、形式も本番のものと異なっていたりするので、あまりお薦めできません。過去問が対策のBestです。
Ecomの英検対策も、過去問を使って行います。
問題パート別にチェック
・語彙 20/25 8割弱当てる
英検準一の語彙パートは、抽象度がさらに増すので、必要語をある程度覚えたら、完璧を求めず、イメージで絞り込んで当てるといった推測ゲームの気持ちでいいです。
正直、合格者でも、きちんとわかって正解は5割くらいで、あとは語源や単語のイメージから、なんとなくこれ、これはないな、こっちがより適切などと推測して正解しています。
入会者には詳しく教えますが、単語のイメージを意識することと過去問をこなすことで、8割とれるように頑張ってください。
または、Ecom Langury 英検準1級単語フレーズ を活用ください。
・読解 12/16 7.5割取る
高度な社会性のある問題は、パラグラフリーディングという手法を使ったり、その他読解手法を使うと内容理解を助け、
回答の正解率が高まります。また、最後に解くパートで時間が足りないことが予想されます。
Ecomでは、時間が足りなくてもある程度正解を絞り出せる、スキミング、スキャニングといった読み方も指導します。
・エッセイ 12/16 7.5割弱
2016年からこの英作文パートがリニューアルされ、従来のEmailの返信形式(100 words前後)から、エッセイ形式(120- 140 words)になり、難易度が増しました。
高度過ぎない社会性のあるトピック「例:中小のショップや企業は、現代社会において生き残ることができるか?」が出題されます。
これに、Agree or Disagreeを選択し、4つのヒントトピック(例:Cost, Customer service, The economy, Traditional skills)から2つを理由として選び、論を展開します。
模範解答を目指す必要はなく、当校の指導を受けて構成をしっかり書けるようになるだけで、10点は簡単にとれます。
いくつか練習を重ねて、どんなトピックがきても、12-14点取れることを目指しましょう。
かける時間は25分-30分程度にしましょうね。(詳しく対策を見る)
・リスニング 26/29 9割弱
子供はリスニングが得意なので、9割弱は取れるようにしておきましょう。当校では対策を行わないので、各自で過去問を解いて、問題形式に慣れましょう。もし無料の過去問を解いても自信がない場合、別途問題集を買って練習してください。耳の慣れが、高得点につながります。
準1級二次試験
1対1の7分間の面接、4コマイラストを見てのストーリー描写。4つの質問への回答。
採点項目 | 配点 | 予想採点基準 |
ストーリー説明 | 15点 | 4コマ漫画(イラスト)のストーリー内容をきちんと理解して説明しているか?(5点満点) 適切な表現と発音で説明しているか?(5点満点) 論理的な説明になっているか(5点満点) |
4つの質問に対する回答 | 20点 | 各質問に対する回答5点満点。4×5点=20点満点。質問に対してきちんと理解して、自分の意見を述べているか、そしてそれが論理的でかつ適切な表現かを見て採点されます。 |
態度 | 3点 | 英語圏のコミュニケーションマナーをチェックと思われる。ただ運の要素が強いのも確か。 |
合計 | 38点 | 例年20-22点くらいが合格点。 |
子ども向け英検準1級2次試験合格戦略:
英検2次は、8割合格する試験ですので、英会話が大人より得意な子供受験生は、それほど心配する必要はないです。
ただその形式には事前に慣れておきたいものです。
例えば、Story描写は基本過去形で話す、与えられた準備時間1分間の使い方、入退室の注意点など、試験のコツや、形式がありますので、それをレクチャーします。
模擬試験を、Ecom講師が試験監督役となって実施し、すぐにフィードバックを行う実戦形式で行います。
また4つの質問に答えられない時の、効果的な会話の仕方などもTIPSとして紹介します。