こんにちは、EcomのJuliaです。
今日は、ドイツ人の生活に大事な、「der Kleingarten」(菜園)の文化についてお話したいと思います。
皆さん、こちらの写真を見てどう思いますか?広い庭があるので田舎の家を想像する人が多いかもしれませんが、実はここ、田舎ではなく街の風景なんですよ!ドイツに行ったことがある人は見たかもしれないですが、ドイツでは街を車で通ると、たまにいきなり田舎の光景になって、写真のような菜園が目に入ってきます。このような、街にある菜園はドイツ語で「der Schrebergarten」または「der Kleingarten」と言います。
ドイツの街には約100万個の「der Schrebergarten」(菜園)があって、全ての「Schrebergarten」を合わせると、広さはなんと460 km2にもなるそうです。人が多い街では、家に庭が付いていないことも多いですが、その代わりに庭をレンタルすることができます。レンタル料は地域によって異なりますが、年間で約370ユーロ(3万5千円)くらいです。
菜園は野菜や果物を育てる以外にも色んなことができるため、人気があります。家族にとっては子供の遊ぶ場所にもなるし、植物の世話などは子供にとって良い体験です。また働く人たちも、自然を感じてストレスを忘れることができます。年配の方にとっても、日中のアクティビティになるし、更に隣の人と会話をするきっかけができるなど、たくさんのメリットがあります。
このように、「Der Schrebergarten」はリフレッシュのための場所だと考えられているので、商売目的での利用は禁止されています。そのため1つの大きさも、400㎡以内に制限されています。
「Der Schrebergarten」を他の街に持っている人も結構います。彼らは週末に菜園へ出かけて、庭の世話をした後にそこでピクニックをして、コーヒーとケーキでのんびり過ごします。「Der Schrebergarten 」にはそのための、「Laube」という小屋がついていることが多いです。
私の家族は持っていませんでしたが、友達やお隣さんは「Schrebergarten」を持っていたので、よく手作りの美味しい野菜と果物をもらっていました。
都会で働く忙しい日本の方々にも、ストレス解消法として「Schrebergarten」があればいいのにな~、と思います!
ベランダの家庭菜園も悪くないですが、ピクニックができる庭があったらもっと良いと思いませんか?