Всем привет!Ecomのユリヤです。
ロシアは多民族国家と最初の自己紹介でも書きましたが、ロシア人の次に多い民族を知っていますか?
それは…タタール人です!
ロシアの中には、タタール人が住むタタルスタン共和国という地域が存在します。

ここはブルガール国(今のブルガリアの一部)に属していた時代もあるので、典型的なタタール人はトルコ人に近い顔をしています。
とは言ってもモンゴルやロシア人の血も混ざっているので、本当に様々です。
モンゴル時代の”タタールのくびき”という言葉が有名ですよね。
言語はテュルク諸語の仲間なので、ロシア語とは似ても似つきません。
ただ、長年ロシアの一部だったため同じ言葉はたくさんありますが、(タタール語がロシア語に入ってきたものも多い)文法や発音はやはりトルコ語に似ています。
さて、今回みなさんに紹介したいのは、そんなタタルスタンの首都であるカザン市です。
私はロシアに来て初めてのオトゥプスク(バカンス)で「友達もできたしなんとなくカザンに行ってみようかな~」と、特に期待せず行きました。
ところが、街の美しさと人の優しさの虜になって去年の夏もまた行ってしまいました!
見れば見るほど美しく、今年も時間を作って行けばよかったと後悔しているくらいです。
私が一番感動したのは、カザンクレムリンの中にあるモスク、クル・シャリフです。
その美しさと言ったら、写真以上ですよ!
壮大な建築で、その美しい青と白の色使いに観光客はみんな感動しています。

クル・シャリフの青も美しいですが、カザンの周辺ではもっと美しい青を見ることができます。
それは”голубыеозёра”という湖です。
この湖は中に住むバクテリアのおかげで、夏でも冬でも常に水温が4℃に保たれています。
結構とお肌に良い成分が入っているらしく、夏には多くの人たちが潜っています。
私も一度潜りましたが、意外と気持ち良かったですよ。
緑が美しく、湖自体はその名の通り目を奪われるほど立派な青色なのです。
このように見どころたっぷりのタタルスタンですが、私が個人的に気に入った光景があります。
それは隣並びにモスクと教会が建っていて、イスラム教徒とロシア正教徒の人たちが同じ言葉で冗談を言い合っている様子です。
彼らは互いを認め合い、普通に結婚をして仲良く暮らしいています。
また、あるオープンカフェで二人の友人が座っていましたが、一人はミニスカート姿で豚肉のステーキを食べ、もう一人は頭を隠すようなイスラム式の服を着てパスタを食べていました。
それを見た時は、世界中がタタルスタンだったら良いのに!と思ってしまったくらいです。
タタルスタンの地域は長い戦争の時代を生き抜いて今の平和が訪れたのですが、彼らのような心の広い人たちが私は大好きになりました。
皆さんもロシアを訪れる際には、タタルスタンにも是非行ってみてください。
お勧めの場所です。

