ドイツ語の慣用フレーズ。Den Bock zum Gärtner machen (ヤギに庭師の仕事をさせる)

Guten Tag! Wie geht es Ihnen?お元気ですか? イーコムのユリアです。
今日は動物の世界から来た、ドイツ語の慣用フレーズを紹介したいと思います。
今回は「Den Bock zum Gärtner machen」です。

直訳: ヤギに庭師の仕事をさせる
意味: まったくできない仕事を任せる

「Der Bock」は「die Ziege」と一緒で、「ヤギ」の意味です。「der Gärtner」は「庭師」です。
「machen zu」は「にする・させる」あるいは「任せる」として、翻訳ができます。

では、「Den Bock zum Gärtner machen」は「ヤギに庭師の仕事をさせる」になります。
ですが、どうしてヤギなんかに庭師をさせるのでしょうか?

「Der Bock」は草や植物が大好きで、「Gärtner」(庭師)の仕事は夢みたいな仕事ですね。ですが、仕事をしながらすべての植物を食べてしまって、家主にとっては、もともと綺麗な庭はぐちゃぐちゃになるのは、悪夢みたいなものです。

庭師の仕事は、ヤギには一番当てはまらないパターンです。
そのため、「Den Bock zum Gärtner machen」 (ヤギに庭師の仕事をさせる)は、ある人に任せないほうがいいタスクを任せてしまって、それでもっとも状態が悪くない状態に当たります。

こちらの例文を見ましょう:

A: Ich bin gerade auf Diät. Anna hat gesagt, dass sie gesund für mich kochen wird.
(今ダイエット中で、アンアさんが料理を作ってくれると言ってくれました。)
B: Da machst du aber den Bock zum Gärtner!
(その場合、ヤギに庭師の仕事を任せていますね。)
A: Wieso? (どうして?)
B: Anna kann doch selbst nur Tiefkühl essen aufwärmen. Wie soll sie für dich kochen können?
(アンアさんは冷凍のピザしか温められなく、どうやってヘルシーな料理を作るべきなの?)

Aさんはダイエットで、だれかヘルシーなよい料理を作ってもらう人を探していました。

アンアさんは、その仕事をすると言いましたが、Bさんはアンアさんはその仕事において、もっとも不適当な人だと考えています。

アンアさんは自分でも料理を作れなくて、Aさんのためのヘルシーな料理は絶対無理で、逆に今のダイエットの状態よりダメになる可能性があるので、「Da machst du aber den Bock zum Gärtner!」を使っています。
Aさんはその話を聞いて、なぜ不適切な役割なのか確認をとっています。
Den Bock zum Gärtner machenは「任せないほうがいい仕事をある人に任せてしまって、状態がもっとも悪くなる」と伝いたいときに使えます。

こちらのフレーズは友達などに使ってもいいですが、ビジネス関係にはあまり使わないほうがいいかもしれません。 (もちろん仕事で使いたいシーンが何度か出てくるかもしれませんが、使われた相手はへこむので、あまり使わない方がよいです。)
Jokeでは使えるかもしれません。

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2 thoughts on “ドイツ語の慣用フレーズ。Den Bock zum Gärtner machen (ヤギに庭師の仕事をさせる)”