こんにちは。Ecomのolfaです!
アラブ人は人生で3つ、自分の名前を持つことを皆さん知っていますか?これが面白いルールになっているので、紹介したいと思います!
アラブ人は以下のような3つの名前を持っています。
その1-自分の本名(両親が付ける)
その2-自分の父親(または母親)の名前
その3-自分の子供の名前
でもこれだけだとわかりにくいと思うので、それぞれの名前について説明しますね^_^
その) 自分の本名 (الاسم الخاص)
最初は、自分の両親に与えられたファースト・ネームが自分の名前になります。
これは他の国の人と同じように、自分だけのオリジナルの名前です。
でも実はアラブ世界の考えだと、自分の名前だけを言うことはあまり意味がないです。
アラブ人が自己紹介をする時にX「私はOOです」と、自分のファースト・ネームだけを言うことは一切ないです。そうではなくO「私はOOの息子/娘です」という風に言います
なぜならアラブ世界では、家族の名前を加えて紹介することで相手が安心するからです。(相手はもちろん、自分の家族のことは知らないですよ。)
アラブ人にとっては家族が非常に大事です。そのため「あなたは誰ですか?」ではなく、「あなたはどの家庭の、どの親族の人ですか?」ということを知りたがっているのです。
その) 「○○の息子/娘」であることを表す名前 (انا __ بنت / إبن __ )
上にも書きましたが、アラブ世界では自分のファースト・ネームだけでは意味がないです。父親か母親の名前を、自分の名前に使います。
例えば私の場合は、「انا ألفة بنت توفيق エナ・オルファ・ベント・タウフィック」という名前になります。
انا エナ= 私の本名
بنت ベント=「~の娘」の意味
توفيق タウフィック=父親の名前
息子の場合には「بنت ベント」の代わりに 「إبن イブン」を付けます。
つまり、「بنت ベント・إبن イブン」+「父親の名前」=[自分の名前」になります!]
その)「OOの父親/母親」であることを表す名前 (أم__ __أبو)
最後に、アラブ人は自分の子供ができると名前が変わります。
母親の場合は「أم オムー(母)+子供の名前」が付きます。
父親の場合は「أبو アブー(父)+子供の名前」に変わります。
~まとめ~
今までの話をわかりやすくするために、簡単な例を出します。
ハサンという男性がいます。お父さんの名前はアーメドです。
その時には、ハサンは「ハサン・ベン・アーメド」または「ベン・アーメド」と呼ばれます。
「アーメドの息子であるハサン」または「アーメドの息子」という意味ですね。
そしてハサン(ハサン・ベン・アーメド)はアミラさんという女性と結婚して、子供が生まれました。子供の名前はセリムです。
すると、ハサンの名前は「ハサン・アブー・セリム」または「アブー・セリム」に変わります!
「セリムの父親であるハサン」または「セリムの父親」という意味ですね。
アミラさんは子供のサリムを生むと「オムー・セリム」(セリムのお母さん)に名前が変わります。
では、子供のセリム君の名前はどうなるでしょうか?考えてみてください!
…そう、「セリム・ベン・ハサン」ですね。
※もしハサンやアミラさんが父親の名前を気に入っていたら、子供が生まれた時にも、2つ目の名前のままでいることもできます。そのような場合には、役所で簡単な書類を出すだけで大丈夫です。アラブ人は自分の名前を簡単に変えることができるんですね!
以上が、アラブ人の基本的な名前の付け方です。少し難しかったですか?
日本では結婚した時に名前が変わるそうですが、アラブでは家族ができた時に名前が変わります。アラブ人にとっては、それだけ家族が大事なんですね。
わからないことや気になることがあったら、どんどん質問してください!待っています。ではまた
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