アラブの古代七不思議、大灯台とピラミッドの謎

olfaこんにちは、Ecom@アラビア語のOlfaです^_^
今日は前回の記事に続いて、アラブ世界に存在する(した)古代世界の七不思議を紹介したいと思います。

その2:فنار الإسكندرية アレクサンドリアの大灯台 (مصرエジプト)

アラブの古代七不思議 アレクサンドリアの大灯台

アレクサンドリアの大灯台はアラブ名だと、فنار الإسكندرية (ファナール・エル・イスカンダリアッ)または منارة الإسكندرية (マナーラト・エル・イスカンダリアッ)と言います。この灯台は紀元前3世紀頃、プトレマイオス1世の時代に、アレクサンドリアのファロス島に作られました。高さは135メートルで、建設には15年もかかったそうですこの灯台はそれから1700年もの間、地中海の船乗りたちを導いてきました。しかしエジプトで起きた数度の地震で大部分が劣化して、1303年の大地震でついに完全に壊れてしまいました。ただし、もう残っていない古代七不思議の中では最後に滅びたものです。
以前このブログで紹介したモロッコ人のイブン・バットゥータも、世界一周の旅でアレクサンドリアの大灯台へ来ています。彼が灯台を見たのは1349年で、「アレクサンドリアの大灯台に行ったが、地震の影響で壊れかけていて入ることもできないし、門に触れることもできない。」という感想が残っています。

アレクサンドリアの大灯台は、壊れてなくなっても大きな影響を残しました。地中海の国々の建築に影響が見られます。
また、大灯台が作られた島の名前「ファロスPharos」がヨーロッパで「灯台」という意味の言葉になりました!

(ラテン語:Pharusギリシア語:Pharos仏語:Phare ,スペイン語とイタリア語:Faro、ポルトガル語:Farolなど)

アラブの古代七不思議 アレクサンドリアの大灯台
前回と同じく、16世紀オランダの画家、Maarten van Heemskerckが描いた絵です。

 

その3:هرم الجيزة الأكبر ギザの大ピラミッド(エジプト)

アラブの古代七不思議 ギザの大ピラミッド

ギザの大ピラミッドはアラビア語で、هرم الجيزة الأكبر(ハラム・エル・ギーザッ・エル・アクバル(=クフ王の一番大きなピラミッド))または هرم خوفو(ハラム・クーフー(=クフのピラミッド))と言います。
古代七不思議の中では一番有名な建築だと思います。ほとんどの方がテレビなどで見たことがありますよね?
ギザはエジプトの首都カイロから8キロ離れた所にあります。ちなみに、エジプトはアラビア語でمصر「マスル」、カイロは القاهرة「エル・カーヒラッ」と言いますよ。
このピラミッドは高さ137メートルで、下のベースは長さ230メートルです。名前の通りクフ王のお墓で、紀元前2540年頃に建てられました。古代七不思議の中では一番古いですが、唯一現在まで残っている建物です。
ピラミッドには色々な謎がありますが、未だに明らかになっていないですよね。とても不思議で、ワクワクする遺跡です。

アラブの古代七不思議 ギザの大ピラミッド
エジプトの切手に使われていた、19世紀のギザの大ピラミッドです。

アラブ世界にある(あった)古代世界の七不思議は以上になります。古代七不思議は他にもオリンピアのゼウス像や、ロードス島の巨像などがあります。興味のある方は調べてみてくださいね。今度は、現在のアラブ世界に残る「現代版七不思議」を紹介したいと思います。感想などありましたら、ぜひコメントお願いします^^

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