ここがびっくり日本の習慣「なんで大学生が就職活動をするの?」

Julia Ecom(イーコム)

こんにちは、Ecomのユリアです。

今日は、日本のここが少しびっくりだと感じる習慣を紹介するコーナー「ここがびっくり日本の習慣」の13回目です。

みなさん、自分が大学生ではなくても、家を出かけるだけで就職活動のシーズンが始まるのがわかりますよね。

今はまだメインのシーズンではないですが、夏休みのインターンシップのためにスーツを着ている学生を時々見かけます。

日本の就職活動では、大学3年生の人たちがみんな黒い就活向けのスーツを着て、髪の毛も真っ黒にしています。

化粧なども一緒に見えますね。

私は初めてその「黒い海」を見た時に、本当にびっくりしました。

ちょっと馬鹿な話ですが、国全体で喪に服す記念日かなと思ってしまいました。

友達に「今日は特別な日なの?」と聞いたら

「ううん、別に。なんで?」と聞かれて

「みんな黒だから」と言ったら「あっ、それは就職活動だよ。

大学3年生が会社に面接を受けに行っているんだよ」と言われました。

その時に気になったので、その友達に就活について色々聞きました。

その時私がした質問を考えると、どうして外国人は日本の就職活動にびっくりするかよくわかると思います。

★どうして大学生はまだ1年間大学が残っているのに、就職活動を始めるのか?

会社もその大学生がうまく卒業できるか不安だし、学生もその1年間で考え方が変わってくるかもしれないので、不便じゃないですか?

 

★この1年間が、ただ1回だけ仕事をゲットするチャンスなのは変です。

大学生のみんなは短い期間で仕事を探しても、良いJobを見つけることは大変じゃないですか?

日本全国の大学生がみんな会社に申し込んだら会社が自由に人を選べるから、便利な一方で大学生にはちょっとアンフェアではないですか?

 

★どうして、大学の専門に全然関係ない仕事を申し込んでいるの?

頑張って大学に入ったのに専門が仕事と関係ないのなら、大学に通わないでも仕事は見つかるでしょう?

 

★みんなが同じ服で同じような話し方だったら、自分の特徴を見せられなくない?

どうやって会社は人を選ぶのですか?

今見たら、友達を困らせたのだろうと思います(笑)

でもその時は、本当にこう感じていました。

友達もていねいに質問に答えてくれましたが、文化の近いでちょっと理解しにくい部分が残りました。

ドイツでは日本みたいな就職活動のシーズンがありません。

なぜなら、ドイツの大学生は卒業するタイミングがバラバラだからです。

3年間で終わる人もいれば、5年、6年かかる人もいます。

また、大学を卒業する1年も前に会社へ申し込むことはありえません。

会社側も、1年後にちゃんと卒業しているか不安なため、卒業する前に来てほしくない気持ちもあります。

だから、大学を卒業してもまだ仕事がない学生が結構います。

そういう人はインターンシップをしたり、海外に行ったり、専門学校に通ったりして、自分の将来の仕事のための能力や、自分だけの特長を作ろうとしています。

ただ、将来の予定がまだないのに卒業をしてしまうので、ドイツ人の大学生は不安です。

その点、日本では卒業後すぐに仕事があることは良いのかもしれません。

日本の就活の特徴は、仕事の経験がない学生も「予想の能力」で会社に入れることです。

これは卒業していない学生が会社に入るためのシステムですね。

ドイツでは実際に今持っている能力で雇われます。

だから卒業後に、能力を作るために正社員にならずに色々な仕事をします。

そのため、正社員になる年齢はちょっと遅くなりますね。

日本のシステムは便利かもしれませんが、仕事を探している人にはちょっと大変な感じがします。

皆さんはどう思いますか?

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