こんにちは、EcomのJuliaです。今日は、日本のここが少しびっくりだと感じる習慣を紹介するコーナー「ここがびっくり日本の習慣」の8回目です。
私は小学校の頃からサイエンスが苦手でしたが、今日の「ここびっくり」を説明するため、頑張って物理の話をしてみます!もしちょっと間違っていたら、許してください
海外に行くと、電気のシステムがドイツと異なることは普通です。けれども、1つの国では1つのシステムがあると考えます。しかしハイテクノロジーの国である日本が、地域によって異なったシステムであることにびっくりします。
日本のStromnetz (送電網)は、電圧は100Vで共通ですが周波数が50Hzと60Hzで別れています。東日本では50Hzで、西日本では60Hzです。
例えばアメリカでは、電圧が110/120 Voltで周波数が60 Hzになります。
どうして日本では、送電網が違うのでしょうか?それは、歴史を見ればわかります。東京都は1895年に、ドイツの発電設備を購入しました。ドイツの周波数は50Hzだったので、東京の周りも50Hzになりました。しかし、大阪が1896年にアメリカの60Hzの発電設備を購入したそうです。日本ではその時から、東日本と西日本の送電網が異なっています。
それから100年以上の歴史があるにも関わらず、まだびっくりする点があります。
★どうして日本はハイテクノロジーなのに、自分の国のStromnetz を合わせないのですか?
★東京で買った機械は大阪でも使えますか?機械の中身をStromnetzに合わせることは、国のStromnetz を1つにすることよりも高くないですか?
★Stromnetzの境界に住んでいたら、どうやって50Hzか60Hzか知るのでしょう?
外国人には、どうして2つの送電網があるのかよくわからない状態です。もちろん、お金の問題もあると思います。東と西のどちらが変更するのかは、決めにくい事ですね。でも、早くまとめてほしいですね。
また、日本の電圧100Vは世界で一番低いです。なので、エネルギーの無駄が多くてもったいないと言われています。
ちなみにドイツの送電網は230Vと50Hzになるので、日本で買った機械(炊飯器など)をドイツへ持っていっても使えません。逆に、ドイツで買った機械を日本で使うこともできません。電圧を変換できるアダプターが必要ですが、重いし高いです…。
パソコンやドライヤーなどは、大丈夫です。現地のものを使わなくていいですね。また機械を買う時に、パッケージに100V-240V と書いてあるか確認した方が良いかもしれません。ちなみにアップルの製品はグローバル化に対応しているので、世界のどこでもそのまま使うことができます。
たこ焼きが大好きな私は、日本からドイツへたこ焼き器を持って帰ったことがあります。 ですが、100Vのたこ焼き器を240Vのコンセントで使うのは…ダメでしたね。5秒で壊れて、焼いていたたこ焼きも全部焦げてしまいました。その日の晩ごはんは、お好み焼きにしました(笑)
6 thoughts on “ここがびっくり日本の習慣「日本の送電網は面倒?」”
いつも楽しく拝見をしております。
50Hzと60Hzが混在しているのは日本人も不自然さを感じてはいるのですが、現在日本で販売されている電気機器は全てどちらの周波数でも共用で動作するので不便は無いのです。だから送電網を無理にお金をかけて統一する必要も無いのです。
100Vになった経緯ですが、一説では通常の状態で感電死しないギリギリのラインがこの電圧だったからと言います。400V以上になると感電時にアーク放電(溶接に利用されるぐらい強烈な熱量を伴う)が発生するので極めて危険です。
ただ、40~150Hzの低周波が人体に有害と判ったのは、ずっと後の時代なので100Vでも安全な訳ではありませんが・・・
>また、日本の電圧100Vは世界で一番低いです。なので、エネルギーの無駄が多くてもったいないと言われています。
日本の送電ロス率はドイツ10位(4.27%)のすぐ下の11位(4.62%)でフランス18位(5.22%)アメリカ27位(6.0%)イタリア32位(6.93%)に比べればかなり優秀な方だと思いますが?
誤解しているようですが、日本の一般的な送電電圧は6600Vで電柱に設置された、柱上変圧器で各家庭に100Vで分配されるので、ロスは殆どありません。ドイツの最高送電電圧は38万Vですが日本の超超高圧線は50万Vで送電しています。
誰がもったいないなんて言っているんでしょうかね?今度そんな人が居たら言ってやって下さい。日本の都市漏水率は世界最低の2.6%だと(ちなみにパリ、ベルリンは共に5.0%、ロンドンに至っては26.5%)>http://facts.city.fukuoka.lg.jp/data/no16/
>100Vのたこ焼き器を240Vのコンセントで使うのは…ダメでしたね。
無茶しちゃいけません(^ ^;)調理機器だからその程度で済みましたが、一般の家電製品だったらトランジスタかコンデンサーから火が吹いたかもしれません。くれぐれも定格電圧はお間違えなきように。
昔子供今オヤジさん、
なるほどです!ご説明ありがとうございました!
現在日本で販売されている電気機器は全てどちらの周波数でも使えることは素晴らしいです!日本の技師実力がかんじます。サイエンスが下手ですので、エネルギーの無駄が多さが分かり難いことでした。ですが、日本では界最低の2.6%で、もったいないと全然言えません! 今度友達とその話しになったら昔子供今オヤジさんの説明を使ってみます。
焼き器ですが、ちょっと何気ない話しですが、ドイツと日本の周波数が異なっていることを知りませんでした。焼き器を壊したあと、調べてしまいました。(泣)
Juliaさん、大変に面白い記事をありがとうございます。日本では多くの皆さんが関心を持つテーマなので、今回は敢てKoalaも日本語で書きます。
福島原子力発電所の事故の際、西日本から東日本への送電ができなかったため、東京では計画停電という歴史的な不祥事に至ったことは記憶に新しいところです。(正直、ドイツの友人たちに説明するとき、Koalaも大変に恥ずかしい思いをしました。)一般庶民に不必要に不便な生活を強いただけでなく、もとより熾烈な国際競争の下にある我が国の産業競争力を弱体化する危機を招くに至ったこの事態を真摯に受け止める必要があります。
本来、国の動脈である送電系はテロや国際紛争(某隣国の不審船の活動を含む)、同時多発的に発生する巨大地震などの有事を想定して設計されるべきものです。国家として周波数の一本化すらせずに長期間放置し、災害に際して遂に大きな停電を引き起こしてしまったのは、「平和ボケ」と言われても仕方が無いですね。
全体を強力に統括する「哲学」と「リーダーシップ」が存在せず、その不在によって生じる不便をある程度まで優秀な現場が補うというのは、我が国で平安時代から見られる悪癖です。(マッカーサーの有名な言葉を思い出します。)しかし、現場で補える部分は限られているので、有事に向けての「哲学」の無いシステムは、有事にあっては「想定外」の事象の連続となって破綻したわけです。
我が国の技術者にとっては幸運なことに、技術革新(特に直流送電)に伴って東西の仕様を一本化して汚名を挽回するチャンスがあります。これから発電と送電・配電の分離に伴う電力ネットワークの再構成、直流による送・配電、超伝導送電の実用化など、革新的な技術が次々と実用化されます。愚行を再び起こさぬよう、技術の適用していく過程で国民による徹底的な議論による有事の分析と技術的検証が行われ、統合された哲学の下でドイツと同様な強力なリーダーシップが発揮されることを切望してやみません。
ちなみに、送配電ロスは国が小さければ(送電距離が短ければ)有利となりますから、国の大きさを考慮しないと公平な技術の比較はできません。ただ、少々効率が良くても計画停電をするようではハッキリ言って「不合格品」ですね。
Koalaさん、
久しぶり日本語でコメントを頂き、ありがとうございました。興味ふかく書見しました。
福島原子力発電所の事故の時に、日本にいましたが、三重県でしたので、計画停電をあまり気づいていなかったです。 ですが、大量なエネルギー使用が慣れている東京には、大変なことだったと想像出来ます。そのため、日本はステーブルな動力資源が大変必要とされています。将来にはどのようなエネルギー資源を使用すればいいか、日本では論記されていますね。
Koalaさんの説明で、大変なるほどが感じています。
私も日本で買ったドライヤーを、電圧を変えるのを忘れたままフランスで使い、いちどで駄目にしたことがあります。日本の製品をヨーロッパで使う時は要注意ですね。その点ヨーロッパ諸国では、どの国もたいてい、同じ電圧なのがいいですね。
Yokusiaさん、コメントありがとうございました!
日本際のドライヤーをフランスで使うのは、危なそうです! ですが、旅行などに行く時にはそそれぞれの国の送電網についてあまり考えていないですよね。
世界中に同じ電圧があれば最高ですが、ちょっと遠い将来の話しになってしまいますね。