皆さんお元気ですか?Ecomアラビア語のオルファです。今日のアラビア語名文は、人を育てることに関する言葉です^^
では、早速見ていきましょう!
第36回
اطلبوا العلم من المهد إلى اللحد
「オットラブ―・エル=ゲルム・ミン・エル=メヘド・イラー・エッラハド」
(知恵をゆりかごから墓場まで求めて)
★単語★
(اطلبوا(طَلَبَ オットラブ―(タレバ)=求めて(求める)
العلم (エル=ゲルム)=知識
إلى~من~ (ミン~イラー~)=~から~まで
المهد (エル=メヘド)=揺り籠
اللحد (エッラハド)=墓場
さて皆さん、この名文はどういう意味か分りますか?
「墓場」なんて入っている名文は怖く聞こえるかもしれませんが、特に怖いニュアンスはふくまれていません。これはただ「一生、常に」という意味です。なので、今回の名文は「知恵、知識を一生探すべき」という意味です。
アラブ人の社会では、物知りであることは当たり前、というか必須です。なので、それに「満足する」ことは悪いものとされています。もちろん自分がある物事に対して知識や自信を持っていて、それを発言するのは悪いことではありません。でも、自分が今知っていることに満足して威張るのはダメです。個人がある一つの分野にどれだけ詳しく知っていようとも、世界の神秘に比べれば僅かです。「もう十分勉強した」と思って現状に満足して、「これでイイや」と思わせない様に注意する諺ですね。
知識には果てがなく、勉強は学生である間だけするものではありません。生まれてから死ぬまで、どんな時でもどんな場所でも、色んなことを学び続けることが大切ですよね。
例えば言語の勉強でも、ある程度話せるようになって「まあ、こんなもんでいいか」と思うのはもったいないと思いませんか?きっと、もっと上手に話せるようになれますよね。このように、語学や知識には終わりがありません。なので、死ぬまで常に成長していくしかありませんね。
ちなみにアラビア語で「إِنْسَان エンサン」(人間)は「忘れがち」という意味でもあります(笑)アラビア語で「忘れる」は「انسى エンサー」です。
皆さん、アラブ人の勉学に対する考え方をどう思いましたか?