Ecomのオルファです。こんにちは^^
最近、アラブで伝わる迷信についての記事をよくポストしています。アラブ人は迷信家がとっても多いんですよ!(笑)
今まで色々な不幸を招く迷信、幸運を招く迷信を紹介しましたが、今日は「出かける時の迷信」をテーマにお話したいと思います。
その1:別れる相手が手を振っていても…。
アラブ世界の迷信で、帰り道で振り向くことは不幸を招く行動だと思われています。なのでアラブ人と一緒にいて、別れる時に相手に手を振って…え、無視されている?違いますよ!(笑)
最初は「何で手を振っているのにこっちを振り返らないの?」と思ってしまうかもしれません。でも、不幸を招くわけにはいきませんからね…。
日本人はよく、相手と別れる時も見えなくなるまでずっと手を振ってくれますよね。それはとても素敵な心遣いで大好きです。
でもアラブ人には、「振り向き続けていると前を向けない」という考えがあります。次の物事に集中するためには、後ろを振り返ってはいけません。この習慣は、それを実際に例えているんですね。
だから、アラブ人は大好きな友達と別れる時は、その前にちゃんと挨拶をしてから別れます。
またアラブ人にとって、振り向くという動きにはなぜか「反省する、誤る、迷う」といったネガティブなイメージが付いています。
アラブ人の友達がこちらを振り向いてくれなくても、悪く思わないでくださいね。
その2:あれ?自宅に忘れ物をした!
アラブ人は自宅に忘れ物をしても、帰りません。不思議なことですが、アラブでは家を出てから忘れ物に気づいても、「それは運命で、その物が不幸を招いたかもしれない」と考える人が多いです。つまり、不幸を避けるために無意識に忘れた、運命に守られたと思っているんですね。だから忘れ物をしてもわざわざ帰らないで、逆にその持ち物を忘れたことに感謝するくらいです。
アラブ人はよく「فيها خيرة」(フィハ・ゲイーラー 「それに吉がある」)という言葉を使います。
それは、「悪そうに見えることに幸運が隠れている」という意味です。
例えば:
「あーやばいよ。遅刻しちゃう!」
「لعل فيها خيرة (レアレ・フィハ・ゲイーラー)」(=大丈夫。あなたの遅刻にも、幸運が隠れているかもしれないよ!)
といった感じです。お母さんが私によくこの言葉を言ってくれました。慌てたり緊張したりしている相手を、安心させるためのフレーズですね^^
ちなみに、この迷信は「自分の持ち物を自宅に忘れた」場合の話ですよ。他人の家に忘れ物をしたら、もちろん吉凶とは関係なく取りに戻りましょう。
この場合はアラビア人にとって、「その場所に帰りたい」証明だと信じられています。
その3:行きの道と帰りの道は…。
最後の迷信は、守っている人はそれほど多くないですが、一部の強い迷信家が行っていることです。
アラブ人の考え方では、行きの道と帰りの道は異なっている方が良いです。
その理由は恐らく、自分の歩いている道をちゃんと意識するためです。同じ道を毎日のように何度も往復すると、周りの光景などにも注目しなくなりますよね?
アラブ人は「何でも新たな目線で見ないとダメ」、「物事に慣れてしまうと、その魅力を忘れてしまう」、「当たり前に思うと感謝しなくなる」といった思想を強く持っています。
だから、細かいことでも全ての行動に強い意識を持たないとダメだと考える人は、道も変えるんですね。
行きの道と帰りの道を別にすることは安全だし目にも楽しいから、迷信に関係なく良いことかもしれませんね!
アラブ人が出かける時の迷信3つ、いかがでしたか?
少しおかしく感じたかもしれませんが、どの習慣にもアラブならではの理由があるんですよ。
迷信を知ると、アラブ人の生き方や考え方の理解も深くなると思います。
またね~^^
2 thoughts on “アラブ人が外出するときの迷信3つ”
مرحبا
هاذا ممتع جدا!^.^
私は3つめの「道を変える」を、同じ理由で時々します。新しい発見があるので。
1と2の違いもとても面白いです。考えかたが違うんですね。
سيد تشينامي さん、
!شكرا جزيلا على الجواب
3つ目の点は、自分も子供時代には面倒くさく思っていました(^^;)が、今ではよくやっていることですね!
2つ目に関しては、日本人がたまに言う「しょうがない」に近いですね。ただ私は、面倒なだけじゃないの?、と思っています(笑)
また、コメントよろしくお願い致します。
إلى اللقاء في المرة القادمة