ドイツのことわざ『足が冷える』

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Guten Tag, Ihr Lieben. お元気ですか?Ecomのユリアです。
1年前にドイツ語の諺やフレーズを紹介していましたが、今週からそのシーズン2を始めようと思います!ドイツ語のネイティブもよく使う、日常生活の便利なフレーズです。ぜひ皆さんも使ってみてください。

さて、シーズン2最初の慣用語はこちらになります。

 

第1回
「Kalte Füße bekommen」

(足が冷える)

 

 

ドイツのことわざ『足が冷える』

 

「Kalt」という形容詞は「寒い・冷たい」という意味で、「die Füße 」は「der Fuß」(足:foot)の複数形です。「bekommen」は「もらう」ですが、ここでは「~になる」が一番近い翻訳ですね。直訳すると「冷たい足をもらう」になりますが、「足が冷える」と言うのが最も自然な日本語の文章でしょう。
冷えている足とは、どんなメタファーでしょうか?ドイツ人は手足の冷が苦手なので、ネガティブなニュアンスがあります。
実はこちらの慣用語、ギャンブルに起源があります。ポーカーなどのトランプ遊びでみんながテーブルに座っています。その時、もう負けたくない、さっき勝ったお金を持って家に帰りたいと考える人がいます。しかし、勇気がない人と思われたくないため帰りにくいです。その場合に一番よく使われた言い訳が「寒くて、足まで冷たくなってきたからもう帰るね」でした。ドイツでは足が冷たくなると風邪を引いてしまうと言われているので、これはよく受け入れた言い訳だったのです。「Ich bekomme kalte Füße」(私の足が冷えてきた)は、実は足の心配ではなくお金の心配から使われていたのですね。
ここから、リスクを取ろうとしない人や怖がりの人に対して「Kalte Füße bekommen」(足が冷える)という慣用句が使われるようになりました。
大事な試合の前に急に病気になったり、好きな女性に愛を伝えたいのだけど、急にデートをキャンセルしたり、怖いことから逃げてしまう時によく使われています。例えばこんな感じです。

„Ich freue mich schon auf das Fallschirmspringen morgen.“
(明日のスカイ・ダイビングは楽しみですね)

„Ach, ich habe morgen einen Zahnarzttermin. Das habe ich ja ganz vergessen!“
(あっ、明日歯医者の予定があるんだった。すっかり忘れていたよ!)

„Hast du etwa kalte Füße bekommen?“
(あら、足が冷えてきたの?)

あなたは、どんな時に足が冷えてきますか?私はいつも足が冷えてばっかりです(笑)

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